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オンラインでバスツアー 現地と中継、特産品宅配も 琴平バス

 香川県琴平町の「琴平バス」がパソコンやスマートフォンを活用して、オンラインで日本各地をバスで観光するツアーを企画し、人気を集めている。新型コロナウイルスの流行で売り上げが激減する窮地を乗り切ろうと発案。事前に旅先の特産品が自宅に届くほか、当日は現地の中継映像が流れる。画面を通じて乗員や参加者同士が交流できるのも魅力だ。

 「間もなくバスが出発します」。6月、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って北海道や東京、神戸市などから15人の旅客が「乗車」した。目的地の島根県浜田市に向けて同社のプランナー、山本紗希さん(30)がガイドを開始。道中、参加者は画面に映し出された瀬戸内海の景色を見ながら「瀬戸の花嫁」を歌ったり、クイズをしたりして楽しんだ。

 瞬間移動をイメージした効果音が流れるとJR浜田駅に到着。現地と中継を結び、地元旅行会社のスタッフが浜田市内の神社や道の駅などを案内した。旅の目玉は島根県の伝統芸能「石見神楽」。ツアー前に宅配された浜田市名物の練り物「赤てん」と地酒を堪能しつつ、約15分間の録画映像を鑑賞した。

 琴平バスは3月以降、新型コロナの影響でバスツアーの収入がほぼゼロに。提携する現地の旅行会社や土産物店も経営に苦しんでおり「バーチャルでもお客さまとつながれたら」と山本さんがオンラインツアーを思い付いた。兵庫県在住の山本さんは約5年前からリモートワークで勤務。ノウハウを生かし、5月からツアーをスタートした。

 これまでに「祖谷渓」で知られる徳島県の祖谷地区を巡るプランや、福岡県福津市の宮地嶽神社を参拝する旅などを準備。定員は各回15人で、所要時間は約1時間半。料金は5千円前後で行き先によって異なる。現地の食べ物のほか、旅のしおりやバス旅行の雰囲気を演出する紙製の「シートベルト」も自宅に届く。

 オンラインツアーは今まで旅行を諦めていた体の不自由な人や高齢者などにも好評といい、山本さんは「新しい旅の形として国内外に広めていきたい」と意気込んでいる。

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