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イスラム陶器など313点寄贈 3月死去の流山の奥井さん、松戸市立博物館に

 松戸市立博物館は、3月に84歳で死去した奥井俊美さん(流山市)から、西アジアと東南アジア地域の考古美術品313点を生前に寄贈されたことを明らかにした。幅広い年代と地域にまたがる貴重なコレクションという。このうち、9世紀のイラン陶器鉢など6点について、詳細が公表された。

 奥井さんはイランやタイで日系企業の幹部を務めながら、現地の歴史を研究したという。寄贈品はエジプトを含む西アジア地域と、タイ・ミャンマー・ラオスなどの東南アジア地域の新石器時代(紀元前5千年ごろ)から19世紀ごろまでの考古美術品。中でもイスラム陶器とよばれるイスラム文化が花開いた8世紀から14世紀までのイランの陶器が、約80点と充実している。

 奥井さんは、シルクロード地域などアジア関連の資料を多く所蔵しているとして、松戸市立博物館への寄贈を決めたという。3月10日に寄贈手続きを完了してコレクションが引き継がれることを見届け、同月22日に死去した。

 寄贈品の分析・調査に時間がかかり発表が遅れたが、今回、先行して9~13世紀のイスラム陶器鉢6点の写真を公開した。群鳥文鉢(ぐんちょうもんばち)(直径20・3センチ、9~10世紀)など4点は内側に鳥の絵が描かれ、色絵人物文鉢(いろえじんぶつもんはち)(直径14・8センチ、12~13世紀)など2点は人物を描いた「ミナイ手陶器」。いずれも装飾用で富裕な人の所有だったと考えられるという。

 同市立博物館の大森隆志学芸員は、「奥井さんの寄贈品が加わることで、当館のコレクションに厚みが増す。なるべく早く市民に公開したい」と話している。 (江田隆一)

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