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クマ人里に、温泉客けが ドングリ実り悪く 群馬県、注意呼びかけ

 県内で秋以降、人里へクマが出没する危険性が高まっている。ドングリの実りが悪く、餌を求めて行動範囲を広げる可能性があることが要因だ。16日には、みなかみ町の宝川温泉に宿泊していた客がクマに襲われており、県などは注意を呼びかけている。

 沼田署によると、襲われたのは、同温泉の旅館「汪泉閣」に宿泊していた相模原市に住む61歳の男性。同日午前0時半ごろ、露天風呂に入るため屋外通路を歩いていたところ、左腕や右脚など数カ所をかまれ、軽傷を負ったという。体長約1メートルのクマは旅館の敷地内に自生するクルミを食べており、付近には大量のかけらが落ちていた。

 県によると、県内の山地には、1千頭を超えるツキノワグマが生息している。令和元年度に2件だった被害件数は、今年度は今回を含めると少なくとも6件。登山や釣りを楽しんでいる際にも被害に遭っている。県は、クマは突発的に遭遇すると防御的な攻撃をするなど危険な場合があるといい、複数人での行動や音が出るラジオなどの携帯を呼びかけている。

 こうした被害が増加するのは、ドングリの実りが過去最低水準まで落ち込んでいることも大きい。県鳥獣被害対策支援センターが9月に利根沼田地域で行ったドングリの豊凶調査で、ブナやミズキなど計5樹種の実りが平成24年以来、8年ぶりに「凶作」(豊凶指数24・0)となると判断されている。1段階上の「不作」(31・6)だった昨年はクマが234頭出没しており、今年はさらに増える可能性が高い。逆に「豊作」(66・3)だった27年は36頭にとどまった。

 同センターは農家に対して、「収穫時に出荷しない農作物の管理徹底や放棄果樹の除去などの対策を取ってほしい」としている。

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