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ユニーク動画で詐欺防止 神奈川県警、実演販売士ら起用 発信に注力

 テレビでおなじみの実演販売士や気象予報士が「特殊詐欺に気を付けて」-。県警が被害防止を呼び掛けるユニークな動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開している。新型コロナウイルスの影響で、街頭でのキャンペーンが難しい中、インターネット上での発信に力を入れている。

 「被害を防止するのに、実は専用の電話が発売されているんです!」。赤いエプロン姿で、身ぶり手ぶりを交えながら熱弁を振るうのは実演販売士のレジェンド松下さん(41)。

 ◆被害額は約23億円

 9月18日公開の動画で、県内の被害実態や犯人の手口を説明。電話機のボタンを押すと、相手側に通話が録音されることを知らせるメッセージが流れる機能を実演し、分かりやすく紹介している。

 気象予報士の穂川果音さん(34)が登場する動画も7月に公開。特定地域で詐欺とみられる電話が多発すると、県警の公式ツイッターに「県内に詐欺の電話が多数かかってきているので、警報が発表されました」と注意を促す動画が投稿される。

 今年1~8月の県内の特殊詐欺被害額は約23億円。昨年同期比で減少しているものの、被害が後を絶たない。

 被害者の多くを高齢者が占めることから、県警は今後、動画をネットだけでなく、各警察署でも流すことを検討している。

 ◆窃盗も統計に計上

 特殊詐欺とは、電話やメールなどを使用して不特定多数の相手とコンタクトを取り、金銭などをだまし取る詐欺のこと。県警は主な手口別に、オレオレ詐欺▽預貯金詐欺▽架空料金請求詐欺▽融資保証金詐欺▽還付金詐欺▽金融商品詐欺▽ギャンブル詐欺▽交際あっせん詐欺-の8類型で統計を取っているほか、詐欺罪ではなく窃盗罪に当たるキャッシュカード詐欺盗も統計に入れている。

 県警犯罪抑止対策室の吉川裕介副室長は「若い世代を中心に、いろいろな方に動画を見てもらい、特殊詐欺について家族で話し合う機会をつくってもらえれば」と話している。

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【用語解説】キャッシュカード詐欺盗

 特殊詐欺の手口の一つ。詐欺グループは警察官らを装って「キャッシュカードが不正使用されている」と嘘の電話をかけ、銀行員に成り済ました者を被害者宅に派遣。紙に暗証番号を書かせ、カードと一緒に封筒に入れて「封印する」と告げ、被害者が目を離した隙に用意した別の封筒にすり替えて渡す手口が目立つ。被害者は手元の封筒にカードがあると思い込んで気付くのが遅れ、その前にATM(現金自動預払機)で引き出されるケースが多い。警察庁は被害の増加を受け、「キャッシュカード詐欺盗」を平成30年分から特殊詐欺の一類型として、被害状況を公表している。

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