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台風19号1年 栃木県内7河川「改良復旧」完了は7年度

 昨年10月の台風19号によって、堤防の決壊や氾濫が起きた県管理河川のうち7河川では、大量に降った雨水の流下能力を高める「改良復旧工事」が進む。ただ、すべて完了するのは令和7年度の見通し。災害が頻発する中、早期避難の心構えなどソフト面の取り組みも欠かせない。

 台風19号により県内では4人が死亡。14市9町で住居1万4千棟余りが損壊・浸水した。農業被害額は177億円、中小企業の被害額は190億円。自宅が被災し、今も仮住まいでの生活を続けている人は公営住宅で72世帯158人、県借り上げ住宅は97世帯186人に上る(今月1日現在)。

 河川被害は836カ所、このうち13河川27カ所で堤防が決壊した。県は、被害が大きかった7河川で川幅の拡張や堤防のかさ上げといった改良復旧工事を行う。那珂川を管理する国は、住宅移転や遊水地の設置などで氾濫被害の軽減を図る「流域治水」に方針転換した。

 改良復旧の進捗(しんちょく)に関し、福田富一知事は「特定5河川(永野川、秋山川、思川、荒川、黒川)はおおむね順調」と説明。ただ、田川と巴波(うずま)川の事業が国に採択され着工するのは来年度の見込みで、「まだ全河川が安心できる状況ではない」(福田知事)のも事実だ。

 川幅拡張のための用地買収や橋の架け替えは本来なら10年がかりの計画だが、県土整備部は「被害の再発を防ぐため、集中的に進めたい」と作業を急ぐ。 (山沢義徳)

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