PR

地方 地方

ツキノワグマの先生 岩手大学農学部の山内貴義准教授(50)

鋭い爪が付いた毛皮に触れてもらいながら、クマの生態を子供たちに教える山内貴義准教授=岩手県北上市(石田征広撮影)
鋭い爪が付いた毛皮に触れてもらいながら、クマの生態を子供たちに教える山内貴義准教授=岩手県北上市(石田征広撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 岩手県北上市内の小学校で3年前からツキノワグマ防除対策出前授業を続けている。クマの生態をかみ砕いて教えてくれると好評で、子供たちに“ツキノワグマの先生”として親しまれている。

 本職は岩手大学農学部森林科学科准教授。クマやシカなど大型野生哺乳類の専門家だ。東京生まれ。子供の頃から興味があった野生動物の研究者を目指し、明治大農学部から東京大大学院の農業生命科学科で動物行動学を専攻、岩手県環境保健センターを経て現職。

 「初めて岩手に来たのは平成13年9月。県環境保健センターの哺乳類の専門家に採用されたんです。岩手の山は広葉樹林がものすごく豊富で、これはクマがたくさんいるなと一目で分かりました」と笑う。

 同市内ではクマの出没が相次ぎ、県花巻保健福祉環境センターに異動した環境保健センターの元同僚からクマ対策を相談されたのがきっかけで、出前授業の要請を受けるようになった。「子供たちにクマの生態を正しく理解してもらって身の安全を確保するとともに、地域の方にも共有してもらうのが狙いでした」と振り返る。

 地域住民も招く出前授業の会場は小学校の体育館だ。イラストたっぷりのスライドを使い、ツキノワグマは耳と鼻が良く、学習能力があり、足が速く、木登りもうまいなどの生態を紹介。クマに出合ったら静かに後ろずさりすること▽クマが活発に動く朝早くと夕方に森に行かないこと▽子グマを連れた母グマが危険であること-など危険回避の方法を説明する。鋭い爪が付いたクマの毛皮や骨格模型などに実際に触れてもらい、質問を受けながら、より身近にクマの存在と危険を感じてもらう。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ