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群馬知事、内閣との蜜月加速 首相含め閣僚10人と面会

 山本一太知事が菅義偉内閣の閣僚らとのトップ会談を積極的に進めている。9月23日~今月8日に菅首相含め10人の閣僚と相次ぎ面会したほか、自身のインターネット番組でも対談を実現。県政運営に役立てる政府とのパイプづくりに加え、自らの政治力をアピールする狙いもありそうだ。(柳原一哉)

 参院議員を24年間務めた山本知事は永田町などで幅広い人脈を持つ。中でも親密な関係にあるのが河野太郎行政改革担当相だ。9月23日に面会、さらに同30日もネット番組で対談した。

 2人は米国留学時代からの親友で、同じ自民党所属の国会議員として活躍。平成21年の党総裁選では山本知事(当時参院議員)が河野氏の推薦人に名を連ね出馬を後押しした盟友だ。

 ◆「KY懇談」計画

 菅首相はその河野氏を看板政策「規制改革」の担当相に抜擢(ばってき)。菅氏とも距離が近い山本知事は新政権発足を機にさらに関係を強める構えで、「(河野氏と)2人で(規制改革で)協力し国と地方を変えていく」とぶち上げ、今後は両者のイニシャルをもじった「KY懇談」を毎月1回持つプランまで披露した。

 「政界のアニキ」と慕う菅首相とはこれまでもネット番組でたびたび対談を実現させてきた。官邸で同23日に会った際は、自ら菅氏への投票を呼び掛けた自民党総裁選の予備選結果を報告し、行政改革と規制改革を前進させることで一致。

 8日夜には、首相が目玉に据えるデジタル化政策で平井卓也デジタル改革担当相とオンライン対談をこなし、山本知事の政権中枢との蜜月ぶりはだれの目にも明らかといえる。

 閣僚との面会では県内の行政課題をテーマとし、田村憲久厚労相とは外国籍住民の新型コロナウイルス感染の急増で意見交換。豚熱発生を公表した9月26日は、野上浩太郎農水相と携帯メールで連絡を取り、互いに連携することで一致する場面もあった。

 ◆県政にもプラス

 「知事は(政権の)懐に入り込んでいる」。ある自民党県議はこう評し、県の要望などがダイレクトに届くことに期待を寄せる。県幹部の一人も「事務方では首相の面会の約束など取れない」と、永田町人脈が中長期的に県政にプラスに作用するとの見解を示した。

 ただ、政権に接近すればするほど、知事の目線は県民ではなく永田町を向いているとの批判を招きかねない。ある無所属県議は「永田町でトップ同士で物事を決め、県職員に実行させる手法を快く思わない向きもある」と、冷ややかに指摘した。

 加速する知事のトップ会談はどんな成果をあげるのか。県民に目に見える形で示すことが求められるといえそうだ。

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