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キッチンカーでヒマラヤンカレーをどうぞ コロナ禍で始めた窮余の一策が好評

キッチンカーで「ヒマラヤンカレー」の販売に乗り出したロッジ「戸隠小舎」の佐々木常念代表=12日、長野市(松本浩史撮影)
キッチンカーで「ヒマラヤンカレー」の販売に乗り出したロッジ「戸隠小舎」の佐々木常念代表=12日、長野市(松本浩史撮影)
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 新型コロナウイルスの感染拡大により、長野市の戸隠地区で営むロッジ「戸隠小舎(こや)」の代表が、人気メニューの「ヒマラヤンカレー」をキッチンカーで出張販売したとろ、「辛さが癖になる」などと好評を博している。どこに出向くかは、会員制交流サイト(SNS)などで随時、発信している。明日にでも、あなたの街に現れるかもしれない。(松本浩史)

試行錯誤の末に

 ロッジの代表は、佐々木常念さんで、カレーは、佐々木さんの両親が編み出した。2人でトレッキングに行ったネパールのカレーのおいしさに驚き、帰国後、日本人の口に合う独自のカレー作りを始めたという。使うスパイスの種類や分量など、試行錯誤しながら考案した。

 両親は、ロッジの経営とは別にカレーの専門店を出す構想も温めていた。だが、断念した過去がある。ロッジの最大の売りであるカレーの味を予約客のほかにも広めたい-。佐々木さんは、キッチンカーならできるのではと考えていたそうだ。

 今年4月にコロナ禍で困窮している事業者を対象に、300万円を上限に9割を補助するという、長野県の支援制度を知った。コロナ禍で予約客は減っている。このまま手をこまねいているわけにはいかない。窮地を脱するため、キッチンカーによる販売事業を申請することに迷いはなかった。

深い味わい

 軽トラックの荷台部分を改装したキッチンカーには、ご飯とカレーを保温するジャーが1台ずつ並んで置かれ、カレーを加熱する鍋もある。ふっくらと炊き上がった長野県産のコシヒカリと一緒に提供しているのだ。

キッチンカーで販売されている「ヒマラヤンカレー」。カレーとご飯を仕切った容器で提供しているのは、テークアウトするお客さんに配慮した。そうしないと「ご飯がふやけてしまう」という(松本浩史撮影)
キッチンカーで販売されている「ヒマラヤンカレー」。カレーとご飯を仕切った容器で提供しているのは、テークアウトするお客さんに配慮した。そうしないと「ご飯がふやけてしまう」という(松本浩史撮影)
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 カレーを口中に含ませると、タマネギのシャキシャキ感が伝わる。辛さは、「一味唐辛子の風味」(佐々木さん)といい、味覚が際立つ。額に汗がにじむほどではなく、辛さが苦手な人も食べられる。十数種類のスパイスの絡み合いが、言い知れぬ深みを味わいにもたらしている。投入されている鶏のもも肉にかぶりついて、ご飯と一緒におなかに収める。

 12日には、長野市内で開かれたイベントにキッチンカーを寄せた。昼前から、高齢の男性や連れ立って足を運んだ女性らが注文している。並盛りは600円で、大盛り、特盛りになるにつれて100円ずつ値段が上がる。「うーッ、少し間があってから辛さが来るね」。女性客の1人はそんな感想を漏らしていた。

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