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続々オンラインインターン 三好不動産が実施 コロナ禍「就活戦線」に変化 福岡

三好不動産が実施したオンラインインターンシップ
三好不動産が実施したオンラインインターンシップ

 新型コロナウイルスの感染拡大は、社会や経済のあり方を変えつつある。そんな中、就職活動前に企業と学生が接点を持つ機会として定着しているインターンシップ(就業体験)にも、ポストコロナ社会の「ニューノーマル」(新常態)を模索する動きが生まれている。インターネット上で完結するオンラインインターンシップはその1つだ。(九州総局 中村雅和)

 福岡都市圏の不動産賃貸業大手、三好不動産(福岡市中央区)は8月下旬から9月上旬にかけて計3回、オンライン完結型のインターンを実施した。それぞれ5日間の日程で、学生計21人が参加した。

 同社は平成16年以降、夏と冬にインターンシップを開催してきた。夏のインターンでは、学生に社内の各部署を見学させ、業務内容の概要をレクチャーする。冬のインターンは、翌春の就職活動を踏まえ、短期間でより実践的な内容を盛り込んでいる。昨年は約40人の学生を集めたという。

 今春以降、インターン内容の充実に向けた検討を進めていたところ、新型コロナウイルス感染が拡大したため、内容の刷新とオンライン実施を決めた。人材開発課の日下部綾弓氏は「一方向の情報発信では飽きられてしまう。双方向で、学生が常に参加できるような工夫が必要だった」と語る。

 参加した学生に客の立場で部屋探しを体験させるプログラムでは、実店舗と同様に、営業担当者が案内した。担当者だけが、直接現場に出向き案内する「オンライン内見」も行った。また、収益性を向上させる物件のリノベーションなどテーマを設定し、不動産オーナーへの提案内容を考えさせるプログラムも用意した。いずれも、重視したのは双方向性だ。

 前例がないため、手探り状態での実施だったが、参加学生の評価は上々だった。ある学生は「オンラインでやれることは限られていると思っていたが、予想以上の内容で驚いた」と評価した。また、同じくオンラインが中心となった大学の講義と比べても「参加する意欲を駆り立てられる」との声もあった。

 オンラインインターンには、学生の居住地などに関係なく参加できるというメリットがある。三好不動産には今回、関東や中国地方の学生からの申し込みが寄せられた。同社はかつて、関東地方で採用活動をしていた時期もあるが、現在は行っていない。採用担当者は「不動産業界の特性上、土地勘がある出身者が有利だが、(大学時代に上京するなどした)別の血を入れ、多様な人材を確保するという観点から、接点は多ければ多い方がいい」と強調する。

 コロナ禍でオンラインインターンは、増加傾向にある。九州インターンシップ推進協議会によると、福岡市内でも約10の企業や団体が着手している。全国的に見れば、転換はさらに進むとみられる。

 例えば学生に人気が高い損害保険業界では、大手各社が続々とオンライン完結型のインターンを企画、実施している。損保ジャパンは9月半ばまでに計17回で約4千人の参加を見込むなど規模も大きい。

 オンライン化は採用活動も含め「就活戦線」に大きな変化をもたらしそうだ。

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