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オンラインで讃岐うどんツアー満喫 専任ドライバーが人気店案内 香川のバス会社企画

 新型コロナウイルスの感染拡大で旅行や帰省を自粛する動きがある中、観光タクシーを運行する香川県のバス会社が、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用して讃岐うどん店を巡るツアーを企画した。豊富なうどんの知識を備えた専任ドライバーが人気店を案内。参加者は画面を見るだけではなく、事前に届いたうどんをツアーの最中に自らゆでる試みで、自宅にいながら本場の味を堪能できる。

 ◆コロナで窮地

 ツアーの柱となったのは、琴平バス(香川県琴平町)が平成15年に始めたサービス「うどんタクシー」だ。うどんのオブジェを屋根に載せた貸し切りタクシーで、筆記やうどん打ちの実技といった独自の認定試験に合格した専任ドライバーが名店を案内。地元の人に人気の店や、客の好みに沿った店を巡る。

 順調に利用者が増えていたが、新型コロナの感染拡大の影響で、今春以降は予約が激減。稼働率がほぼゼロとなった。対策として、同社は来店客の減少に悩むうどん店のうどんを配達する「うどんタクシーEats(イーツ)」を開始。第2弾として、オンラインで旅行気分を味わえるツアーを企画した。

 同社企画開発部の多田羅愛未さんは「オンラインで実施したバスツアーのノウハウを生かして考えた。新型コロナの収束後に香川に来てもらうきっかけになれば」とねらいを説明する。

 ◆ゆで方を伝授

 参加者は、自宅のパソコンなどからズームを通じてツアーに“同行”する。

 オンラインで高松空港に到着した一行を出迎えるのは、専任ドライバーの多田純さん。タクシーに乗り込むと、「山(やま)越(ごえ)うどん」(綾川町)に向かい、続いて弘法大師・空海ゆかりの善通寺(善通寺市)へ。参加者のパソコンの画面には車窓の風景が映し出され、店内からの中継もある。

 最後に訪れる製麺会社「うどんの館 大庄屋」(琴平町)では、工場長からうどんのゆで方を学ぶ。参加者の自宅には事前に、うどんや卵、だししょうゆなどの詰め合わせが届いており、各自が鍋に湯を沸かしてうどんをゆでる。

 工場長は鍋の映像を確認しながら「吹きこぼれそうになったら火加減を調節する」といったコツを伝授。ゆであがったうどんに生卵とだししょうゆを絡め、釜玉うどんにして味わう。  

 ◆雰囲気味わう

 初回は8月21日にあり、7人が約2時間のツアーに参加した。多田さんは「オンラインは普段と勝手が違ったが、みなさんの反応を見ながら案内するよう心掛けた」。薬味だけでなく、県内のうどん店には欠かせないおでんを用意し、うどん店巡りの雰囲気を満喫する参加者もいたという。

 多田さんはツアーのおすすめポイントとして、釜玉うどん発祥の店とされる「山越うどん」の広い庭を挙げ、「好きな場所で食べることができ、セルフ式なのも観光客に喜ばれる」と話す。「うどんの館 大庄屋」は昼のわずかな時間にうどんを販売することで有名といい、「レア感がある」。参加者に届くのも同社のうどんだ。

 新型コロナの収束時期は見通せず、かつてのようなにぎわいが戻るのは当分先となりそうで、琴平バスは「うどん店や観光スポットを変えながら、オンラインのツアーを続けていきたい」としている。

                  ◇ 

 オンラインツアーは各回定員15人。代金は1人4980円(うどん3玉、卵6個、だししょうゆ、イリコなどを含む)。問い合わせ・予約は琴平バス(087・823・5678)または同社ウェブサイト(https://www.kotobus-tour.jp)。(吉田智香)

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