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7月豪雨で人吉の訓練所被災 警察犬、我慢の仮住まい 復旧へ全国から支援

別の訓練施設に仮住まいを続ける人吉警察犬訓練所の警察犬。中央は開田宏所長=熊本県相良村
別の訓練施設に仮住まいを続ける人吉警察犬訓練所の警察犬。中央は開田宏所長=熊本県相良村

 九州の広範囲を襲った7月の豪雨で、警察犬や災害救助犬を数多く輩出してきた人吉警察犬訓練所(熊本県相良村)も川の氾濫で壊滅的な被害を受けた。行方不明者の捜索など、常時出動できる態勢を整えておく必要がある警察犬。豪雨は4日で発生から2カ月。訓練所の開田宏所長(57)は「早く元の生活に戻してあげたい」と再建への使命感を燃やす。

 開田さんは民間の立場ながら、多数の警察犬を育て上げた。熊本をはじめ福岡や鹿児島各県警に送り出したほか、大分、宮崎などの県警から嘱託された民間の犬と指導士の育成も担う。

 7月4日、球磨川と支流の川辺川の合流地点にある訓練所は犬舎や事務所が屋根まで水没。開田さんは同日未明から約1キロ先の高台にある別の訓練施設に犬12頭とともに避難、無事だった。

 ヘドロが堆積し、あらゆるものが押し流された訓練所を前にあぜんとする中、熊本県警から出動要請があった。「人も犬も無事。出動しない選択肢はない」。豪雨からわずか4日後、人吉市などで行方不明者の捜索に加わった。

 訓練所の復旧を支えるのは九州各県の指導士ら。約2カ月間、ヘドロ撤去に汗を流した指導士の自営業坂本隆之さん(42)=大分県国東市=を中心に立ち上げたクラウドファンディングでは、全国から850万円以上の資金が集まった。今後も広域警察犬指導士会が設けた口座で協力を募る。

 犬舎の修繕が完了するまで、犬たちは屋外のケージに仮住まいのまま。開田さんは訓練に適した自然豊かな地元への愛着を胸に「災害に強い施設に造り直していく」と誓った。

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