諏訪でトライアスロン大会を 来年6月開催に向け、地元有志の取り組み本格化 願いかなうか

諏訪盆地のほぼ中央には諏訪湖が広がり、見晴るかす山々の姿かたちは、この地ならではの美しさを漂わせる。「東洋のスイス」とも呼ばれるここ諏訪地域で来年6月、トライアスロン大会「スワコ8(エイト)ピークス(仮称)」を実現させる地元有志の取り組みが本格化している。署名の賛同者はすでに1万7000人超集まり、コース設計やスポンサー集めなどに当たる実行委員会も8月に正式発足する。夢を引き寄せられるのか。実現までもうあと少しだ。(松本浩史、写真も)
自然の醍醐味が魅力
トライアスロンは、スイム(水泳)とバイク(自転車ロードレース)、ラン(長距離走)の3種目を1人の競技者がこの順番で連続して行う耐久競技として知られる。「諏訪湖周・八ケ岳山麓トライアスロン大会実行委員会」の準備会が想定しているそれぞれの距離は、2キロ、90キロ、20キロのミドルディスタンスだ。
諏訪湖畔にある下諏訪町漕艇(そうてい)場周辺で行われるスイムに続き、バイクでは諏訪地域を構成する諏訪、岡谷、茅野3市や下諏訪、富士見2町、原村を巡る。特に、富士見町、原村などは八ケ岳山麓に当たり、豊かな自然を楽しめそうだ。ランは湖畔に延びるジョギングコースをメインにして設定される。開催日は来年6月26日を予定し、1千~1500人の参加人数を想定している。参加費は5万円前後を見込む。
大会の広報活動などを担う広告会社「ジェイ・キッズ」の小針哲郎社長は、コースから望める八ケ岳はもちろん、北・中央・南アルプスの山影も視界に入れられる自然の醍醐味(だいごみ)がこの大会の最大の魅力だと説く。