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JR豊肥線、きょう全線再開 地震被災から4年4カ月ぶり 熊本

JR豊肥線の肥後大津-阿蘇間で試運転するディーゼル列車=7月、熊本県大津町
JR豊肥線の肥後大津-阿蘇間で試運転するディーゼル列車=7月、熊本県大津町

 平成28年の熊本地震で被災して不通が続いてきたJR豊肥線の熊本県内の肥後大津-阿蘇(27・3キロ)が8日、復旧する。熊本駅と大分駅を結ぶ148キロの豊肥線が約4年4カ月ぶりに全線再開し、熊本地震からの復興の象徴となりそうだ。

 沿線の名所、熊本県・阿蘇地域は熊本地震後に観光客離れに直面。熊本県によると、30年の阿蘇地域の延べ宿泊者数は約154万7千人と、震災前の27年の約196万人を下回る。最近は新型コロナウイルス感染拡大も追い打ちを掛けており、観光客を呼び込む重要な足となってきた鉄道の復旧で巻き返しを狙う。

 沿線のホテルや旅館からは、宿泊客数の回復に期待する声が出ている。同県阿蘇市にある温泉旅館「旅の宿 阿蘇乃湯」の女将、田上まゆみさんは「地震が落ち着いたかと思えばコロナで大打撃を受け、眠れない日が続いた。期待は大きい」と話す。

 地元は観光客を歓迎する一方、新型コロナの感染拡大防止には頭を悩ませる。阿蘇市観光協会の松永辰博事務局長は「3密(密閉、密集、密接)の防止と観光を盛り上げていくことの両立は大変難しい。できる限りの対策をして、盛り上げていきたい」と強調する。

 JR九州は8日の全線再開後、旅行者を呼び込むために特急の運転に力を入れる。運転席を2階に設け、前面展望を楽しめる特急「あそぼーい!」が熊本-別府(大分県別府市)を主に土曜と休日に1日1往復する。また、「九州横断特急」も同区間を1日1往復または2往復する。

 豊肥線の復旧費は総額約50億円とされる。JR九州は黒字企業でも赤字路線であれば補助を受けられる改正鉄道軌道整備法の適用を受け、国と熊本県がそれぞれ4分の1の負担となる。

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