外出自粛が影響 西鉄、4~6月期74億円赤字
西日本鉄道が6日発表した令和2年4~6月期連結決算は最終損益が74億円の赤字となり、四半期としては公表を始めた平成16年3月期以降で最大の赤字となった。前年同期の21億円の黒字から転落した。売上高も前年同期より23・8%減の703億円に落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛により、鉄道とバスの利用が低迷したのが響いた。
記者会見した倉富純男社長は「経費削減などできる限りの対策をしたが、大幅な赤字決算とならざるを得なかった。西鉄が企業として存続できるかどうかの正念場となっている」と危機感を表した。
本業の損益を示す営業損益も76億円の赤字(前年同期は41億円の黒字)で、四半期として公表開始後の赤字は初めて。