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北条鉄道・法華口駅、行き違い設備完成 全国初の保安システム採用 兵庫

上下線車両の行き違いが可能になった北条鉄道・法華口駅=加西市
上下線車両の行き違いが可能になった北条鉄道・法華口駅=加西市

 ■ラッシュ時に増発へ

 加西、小野両市を結ぶ第3セクター線「北条鉄道」の法華口駅(加西市)に上下車両が行き違いできる設備が完成した。「票券指令閉塞(へいそく)式」と呼ばれる全国初の保安システムを採用し、運転士や指令員らが習熟訓練に臨んでいる。同鉄道は9月1日にダイヤ改正を行い、平日ラッシュ時に5往復を増発する。

 北条鉄道は、JR加古川線などと接続する粟生(小野市)と北条町(加西市)間の13・6キロ区間。単線で上下線車両が行き違える駅もないため、ダイヤ編成に大きな制約を受ける。これを解消しようと、路線のほぼ中間の法華口駅に、行き違いできるホームや軌道などを新たに整備した。

 ただ、従来の保安システムで同駅で行き違いを可能にするには、現在無人駅の同駅に指令員の配置が必要になる。このため、大手メーカーの協力を得て新たなシステムが開発された。

 新システムでは、まず北条町駅内の指令員が全体の運行状況を統括。行き違いの際、列車の通行許可証の役割を果たす票券(ICカード)を、運転士が法華口駅の票券箱に納めたり運転士間で手渡ししたりする。

 同鉄道は「配置する人員を増やさず、他のシステムより低予算で導入できた」としている。事業費は、国や県、加西市の補助を含めて約1億5千万円。

 行き違い設備の完成に伴い、9月1日のダイヤ改正で平日ラッシュ時の朝3往復、夕2往復の計5往復を増発。同社は通勤利用の拡大を期待し、定期購入時に商品券がもらえるキャンペーンを今年末まで行う。

 北条鉄道の利用者数は昨年度で33万3千人。しかし今年度はコロナ禍によるテレワークの普及などで通勤利用が大きく落ち込む見通し。同鉄道は「設備の大規模整備も5往復の増発も、北条鉄道発足以来初めての取り組み。朝夕の利便性向上で4千人の通勤客増を目指す」としている。

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