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豪雨被災 熊本県助産師会、母親を支援 育児相談や産後ケア

 九州を襲った豪雨では、熊本県人吉市に二つしかない産婦人科医院がいずれも浸水、外来診療や分娩の受け入れができなくなっている。妊産婦は病院を変えたり、親戚宅に避難したりするなど、慣れない環境で不安を募らせている。県助産師会は、助産師が相談に乗る「支援ステーション」を立ち上げた。

 今月17日午前9時すぎ、人吉市にある愛甲産婦人科麻酔科医院では、職員ら約20人が土砂の清掃やごみ出しに追われていた。約2メートルの浸水で1階の診察室には泥が入り、患者のカルテやデータが入ったパソコンが故障。職員は被災後ほぼ休みなしで土砂の片付けや医療器具の消毒に当たった。

 入院していた妊婦は、地域の拠点病院である人吉医療センターへ転院。「ここで産むことができず残念」「いつ分娩は再開するのか」と不安の声が上がる。

 県助産師会によると、新型コロナウイルス感染を避けるため、妊産婦らは避難所より親類宅などに避難しているケースが多い。同会は平成28年の熊本地震の際も母子のケアスペースや避難所を開設。今回は、避難先からでも気軽に通えるよう、22日に市内の保育園に「ひとよし母子支援ステーション」を開設した。

 新型コロナ感染対策として、完全予約制とし、開設日も助産師が訪れる週2日に絞った。育児相談や健康観察、産後の母乳ケアや新生児の沐浴指導なども対応。市内だけでなく、近隣自治体に避難した母親らも受け入れるという。

 赤木夏代副会長は「過疎化が進む被災地域では妊産婦への支援が見落とされがち。母親らが一人で悩みを抱え込まずに、不安な気持ちをはき出せる場所にしたい」と話した。

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