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アニメ好きに霊場PR 仁和寺が「御室ムスメ」プロジェクト グッズ販売、境内の整備費に

 真言宗御室(おむろ)派総本山で世界遺産の仁和寺(にんなじ)(京都市右京区)は、北側の境内地にある四国八十八カ所霊場のミニチュア版「御室成就山(じょうじゅさん)八十八カ所」の札所を若い女性キャラクターに見立てた「御室ムスメ」プロジェクトを始めた。キャラクターグッズを製作、販売して、台風で倒壊したお堂や山道などの整備費用に充てるとともに、若い世代に人気のアニメを通して霊場をPRし、足を運んでもらうのがねらい。

 プロジェクトは、仁和寺のアニメ好きの若手僧侶らが発案し、アニメやゲームなどの同人業界に長年従事するプロデューサーの鈴木龍道さん(35)の協力を得て実現。鈴木さんが日本を代表するアニメ作家88人に声をかけ、88の札所(お堂)の本尊をモチーフにして女性のキャラクターコンテンツを作成した。51番札所の石手寺は人気イラストレーターのねづみどしさんが、88番札所の大窪寺はソーシャルゲームで知られるAzusaさんがキャラクターデザインを担当するなどアニメファン垂涎(すいぜん)の企画となっている。

 鈴木さんはコンテンツ作成に当たって四国八十八カ所霊場を43日かけて徒歩で回り、インスピレーションを得たという。4県の特産にちなんで阿波(徳島)は緑、伊予(愛媛)はオレンジなどイメージカラーの袈裟(けさ)をキャラクターに着せ、名前は寺号から、名字は山号や院号から取った。

 御室成就山八十八カ所は江戸後期の文政10(1827)年ごろ、四国八十八カ所にお参りできない人のために砂を分けて埋めたのが起源。成就山(236メートル)の尾根沿いの約3キロの山道に88のお堂を建てて、四国と同じ本尊と弘法大師をまつっている。一昨年9月の台風21号で木々数百本が倒れ、お堂などの建物70棟が倒壊するなどしたため、霊場開山200年となる令和9年まで7カ年かけて整備することにした。

 同寺では毎月25日に開く護摩祈祷会や、年内の8月を除く毎月第1日曜に開催する成就山のウォークイベントなどで周知するとともに、御室ムスメを描いたクリアファイル(92種類・各550円)などのグッズの売り上げを整備費に充てる方針だ。

 同寺の吉田正裕(しょうゆう)執行長(しぎょうちょう)(59)は「多くの若い人に現状を知っていただき、足を運んでいただきたい」と話している。

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