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新型コロナ「第2波来ている」福岡市長、高齢者の感染警戒

福岡市内の新型コロナウイルスの感染状況を説明する高島宗一郎市長
福岡市内の新型コロナウイルスの感染状況を説明する高島宗一郎市長

 福岡市の高島宗一郎市長は22日の記者会見で、同市を中心に福岡県内で新型コロナウイルス感染が急速に再拡大している状況に「感染者数だけでいえば、第2波が来ているといわざるを得ない」と危機感をあらわにした。同県内では21日、同市の39人を含む過去最多となる53人の新規感染者が確認された。若い世代の感染が多く、感染者の大半が軽症・無症状にとどまっているが、県や市は医療体制の逼迫(ひっぱく)につながる、重症化しやすい高齢者らへの広がりに警戒を強めている。(九州総局 小沢慶太、中村雅和)

 これまで県内で1日当たりの感染確認が最も多かったのは4月11日の43人だった。

 県内で感染者数が最も多い福岡市で21日に確認された39人のうち、約7割に上る27人が20~30代。クラスター(感染者集団)が発生した同市・中洲のキャバクラで20代女性従業員の感染が確認されるなど、接待を伴う飲食店での感染が目立つが、重症者はいない。

 3月下旬から5月上旬にかけて県内を襲った「第1波」と比べて、今回は若い世代の感染者が多いことが特徴だ。3月23日から5月6日までに県内で確認された感染者の世代構成を見ると、20~30代は33%だったが、今月1~21日では50%と半数を占めている。

 症状が出にくいとされる若い世代が感染の中心となっているため、病院などで療養中の患者203人(21日現在)のうち重症者は4人にとどまっている。現在、県が確保している新型コロナ専用病床(490床)の稼働率は20日現在で22・2%、重症病床(60床)も6・7%と、医療体制の余力は維持されている。

 ただ、感染者が急増する中で懸念されるのは、若い世代から高齢者への感染だ。高島氏は「若い人から高齢者にうつさず、重症者を増やさないことが極めて重要だ」と語る。

 県は病床を確保するため福岡、北九州、久留米3市で計826室の民間ホテルを軽症・無症状者の受け入れ先として用意している。25日には北九州、久留米両市のホテルは契約を一旦打ち切り、当面は福岡市内のホテル455室だけとなるが、今後の動向次第で「すぐに増やせる」(小川洋知事)とする。

 外出自粛や休業の要請などの対策がとられない中、高島氏は「感染者が減る要素がない」とし、市民や民間事業者に一層の感染防止対策の徹底を呼び掛けている。

 飲食店などには市が感染対策の専門家を派遣し、助言するなど、「それぞれが注意しながら社会を回していく」と強調した。

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