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球磨川が1時間半で水位3メートル上昇 松谷・球磨村長「初めて経験」 熊本

熊本県球磨村で取材に応じる松谷浩一村長
熊本県球磨村で取材に応じる松谷浩一村長

 熊本県南部を襲った豪雨で、同県球磨村を流れる球磨川では4日未明、わずか1時間半ほどで水位が約3メートル上昇していたことが分かった。松谷浩一村長と中渡徹防災管理官が8日までに共同通信の取材に応じて明らかにした。松谷村長は「初めて経験する雨。短時間で増水したことで甚大な被害をもたらした」との認識を示した。

 村の球磨川観測拠点では4日午前2時前、水が「水防団待機水位」としている約5メートルに到達。午前3時半ごろまでに、さらに約3メートル上昇し「氾濫危険水位」を突破した。村は雨が強まることを踏まえ、3日夜には住民の避難勧告を出しており、氾濫危険水位の突破と同時に避難指示へ切り替えた。これらは各家庭に設置されたスピーカーなどで呼び掛けたといい、松谷村長は「的確に対応した」とした。

 水位の急激な上昇については、中渡防災管理官が「球磨川流域のうち一部ではなく、全域で激しい雨が降ったことが要因」とし、被害の拡大につながったと推測。国道が寸断され、村役場がある地域などが孤立した。

 14人が犠牲になった特別養護老人ホーム「千寿園」では避難の計画策定が義務づけられ、実際に年2回、豪雨などに備えた避難訓練を実施。地域の住民らも加わって、高齢者を2階に移動させたり、施設外に運び出したりする手順を確認していた。松谷村長は「村の福祉拠点だった。本当に残念だ」と述べた。

 松谷村長は当面の課題として「住民の生活の復旧」を挙げ、避難所から出て暮らせる環境を早急に整えるとした。被害が大きい道路や水道などインフラの復旧は「年単位の時間を要する」との見通しを示した。

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