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杜氏目指す「挑戦」に支援を 見習い・岡本さん、技術承継へ広く資金募る 兵庫・新温泉町

杜氏見習いの岡本大地さん。今冬、新酒づくりに初挑戦する=新温泉町
杜氏見習いの岡本大地さん。今冬、新酒づくりに初挑戦する=新温泉町

 但馬杜氏(とうじ)の本場である新温泉町の酒蔵「文太郎」で、杜氏見習い(蔵人)の岡本大地さん(38)が今冬、新酒づくりに初挑戦することになった。同社はベテランから若手への技術承継の取り組みに広く支援を得たいと、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 文太郎は、岡本さんの父で社長の英樹さん(69)が京都府京丹後市にあった酒蔵を同町に移転し、昨年2月に開設。同町では約50年ぶりとなる念願の酒蔵復活となった。

 社名は、新田次郎の小説「孤高の人」のモデルとなった同町出身の登山家、加藤文太郎(1905~36年)にちなむ。

 杜氏には「現代の名工」にも選ばれた田村豊和さん(84)と、森口隆夫さん(78)のベテラン2人を招き、銘柄「文太郎」「孤高」などをつくっている。

 岡本さんは神戸市内で介護士をしていたが、英樹さんの事業を応援したいと2年前にUターン。若手の但馬杜氏が少ないこともあり、「伝統の技術を継承したい」とベテラン杜氏に弟子入りした。

 見習いは1人だけとあって、力仕事の大半は岡本さんの担当だが、「酒造りの名人の仕事ぶりを間近に見て勉強になる」と意欲的だ。

 今回の企画は、酒蔵を手伝う姉のみづほさん(40)が発案。今冬の仕込みに合わせて、岡本さんが独力で「麹(こうじ)」をつくり、2人の師匠が女性にも楽しめるアルコール度数が低い新酒(にごり酒、清酒)に仕上げるという。

 同社もコロナ禍に見舞われ、販売面で大きな打撃を受けた。このため、新酒づくりの資金と「杜氏見習いを広く応援してもらおう」とCFを利用することにした。目標額の30万円は材料やラベルなどの費用に充てる。

 岡本さんは「まだまだ見習いですが、『成長過程』の日本酒をぜひ、賞味してください」と話している。

 公募は8月末まで。支援者には金額(2750円~10500円)に応じた本数の新酒を届ける。問い合わせは文太郎(0796・80・2830)。

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