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米原駅の在来線ホームの立ち食いそば閉店 利用客減で、新幹線などでは存続 滋賀

 JR米原駅在来線ホームで、北陸方面へ向かう旅行客らに親しまれていた立ち食いそば店が閉店した。利用者減や駅弁販売の強化などに伴う店舗の整理・統合が理由で、出店していた駅弁製造・販売の「井筒屋」(米原市)には問い合わせや閉店を惜しむ声が寄せられているという。

 金沢行きの特急「しらさぎ」などが発車する在来線5・6番ホームで長年、立ち食いそば・うどん、駅弁を販売。新幹線で米原に着いて「しらさぎ」に乗り換える客、青春18きっぷで北陸線に乗り換える鉄道ファンらが利用し、多いときには1日100食ほどの売り上げがあった。寒い時期には湯気が上がるそばで温まるのが旅の楽しみのひとつとされ、JRグループが発売する「青春18きっぷ」の平成7年春の宣伝ポスターの撮影地になるほど、知る人ぞ知る存在だった。

 ところが旅の食の多様化、駅構内へのコンビニ進出、とくに同駅にとっては27年、北陸新幹線が金沢まで延伸され、東京から米原経由で北陸に行く客の減少もあり、井筒屋取締役の林秀行さん(53)は「採算ベースで厳しい状況」と説明する。そこで同社は在来線については、駅2階の臨時売店を固定売店とした上で駅弁販売を集約し、新型コロナウイルスの影響で休業していたホーム売店を先月末付けで閉めることにした。

 立ち食いそばは、新型コロナの影響で休業が続いているものの、駅西口や新幹線上りホームの売店では販売を継続。在来線ホームの売店は来月にも取り壊しを始める。閉店を知った人たちから「これからそばはどこで食べられるのか」といった問い合わせがあるといい、林さんは「ご不便をおかけしますが、駅西口などの売店を利用していただければ」としている。

 約130年前から交通の要衝である米原駅で駅弁専売を始め、「湖北のおはなし」など人気駅弁を送り出している同社は、新型コロナの影響で4月10日から工場の操業を停止し、売店も休業していたが、6月21日から一部で駅弁販売を再開。立ち食いそばは順次、販売を始める予定。休業中に駅弁のリニューアルなどを社内で進めていたといい、林さんは「また駅弁を楽しんでいただきたい」と話している。

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