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檜皮葺き屋根、伝統守る 伊弉諾神宮で葺き替え本格化 兵庫

本殿と幣殿の屋根の檜皮をはがす作業を進める職人ら=淡路市多賀の伊弉諾神宮
本殿と幣殿の屋根の檜皮をはがす作業を進める職人ら=淡路市多賀の伊弉諾神宮

 淡路市多賀の伊弉諾(いざなぎ)神宮で、ヒノキの皮を重ねて敷く「檜皮葺(ひわだぶ)き」の本殿と幣殿(へいでん)の屋根を新しくする工事が本格化している。現場は素屋根で覆われ、3日は職人が古くなった檜皮をはがしたり、鬼瓦を取り外す作業に当たった。本名孝至宮司によると、屋根の葺(ふ)き替え工事は昭和53年以来42年ぶりで、来春に完了する予定だ。

 工事は4月24日に始まり、建物を覆う素屋根や足場が設置された。ご神体がまつられる本殿の檜皮は経年劣化で一部は厚さ1センチほどまで薄くなり、雨漏りの原因にもなっていた。

 神社仏閣の屋根工事を専門とする村上社寺工芸社(丹波市)と、植野工務店(淡路市)が担当。総工費は約1億円で、寄付などでまかなうという。

 3日は檜皮はがしと鬼瓦の撤去作業が行われ、職人らが檜皮を袋に収納。鬼瓦も手際よく取り外され、外に運び出された。回収した檜皮は本殿裏の森に置いて自然に戻す。

 村上社寺工芸社の職人、伊藤延行さん(55)によると、材料となる檜皮は兵庫県と京都府にまたがる丹波の山で採取。長さ約75センチの檜皮を敷き重ね、厚さ10~30センチの屋根に仕上げていく。本殿と幣殿の屋根の広さは計約230平方メートルでヒノキ約千本分の檜皮が必要だという。

 また、これまでの鬼瓦は銅板が使用されていたが、今回の改修に伴い淡路島産の瓦に戻す計画。本名宮司は「檜皮葺きの屋根は日本伝統の技術と文化。守っていきたい」と話した。来年3月下旬に完了予定で、その後、一時的に移されたご神体が本殿に戻る遷座祭が営まれる。

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