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【士魂を育む 今村裕の一筆両断】「リメンバー・ウーハン」 「武漢後」の社会の変化を考えよう

 いま日本は、新型コロナウイルス禍一色ですが、まず「新型コロナウイルス」という呼び名を変えることが必要です。産経新聞社だけ月刊正論で「武漢ウイルス」と早々と銘打ち特集を組みました。他のメディアが曖昧にしている時期に腹が据わった対応だと高く評価しています。

 「新型○○」という呼び名は古くなることを待っています。私たちは四半世紀前の「新党ブーム」の強烈な記憶を持っています。「新」の名称はすぐ忘れてしまいます。当時「新党○○」「○○新党」「新○党」が次々と生まれ消えていきました。

 現在の正式名称「COVID-19」はWHOが決めたものですが、2019年に発生したコロナウイルス病という意味です。つまり次の新しいコロナウイルス発生を待っており、2025年に次のコロナウイルスが発生すれば「COVID-25」と呼ばせます。つまり、これは中国とその影響下にあるWHOの「中国隠し」です。

 いまだに「新型…」と呼んでいる方々は「中国隠し」に知らず知らず加担していると自覚しましょう。中国から、それも武漢から発生したことをずっと記憶に残すために「武漢コロナウイルス」と呼ぶべきです。

 ところで私たちは、大東亜戦争(太平洋戦争)を境にして、「戦前」「戦中」「戦後」という時間意識の中で暮らしてきました。いまだに「戦後75年」という言葉が普通に使われています。これからは「武漢コロナウイルス禍」を境にして「武漢前」「武漢中」「武漢後」という時間の物差しを提案したいと思います。いやでも「武漢後」を暮らしていくことになります。これこそ「戦後レジーム」からの脱却です。この「武漢コロナウイルス」で世界の枠組みが変化していきます。ようやく「戦後レジーム」のくびきから脱するチャンスが来たと考えます。憲法改正も緊急事態条項から穴が開いてほしいものです。今の日本人は「武漢後」の時間を死ぬまで生きていきます。「武漢中」の大変さをずっと忘れてはいけません。

 「リメンバー・ウーハン(武漢)」です。アメリカは「リメンバー・パールハーバー(真珠湾)」といいました。今は世界が「リメンバー・ウーハン」というフレーズで世界を作りかえていく番です。

 「武漢後」に向けていろいろな提案が行われています。例えば学校の9月入学案もその一つでしょう。いろいろな意見が出ていますが、「武漢中」が「有事」であることを認識する必要があります。「武漢コロナウイルス」で亡くなられた方は、残念ながら「戦死者」です。医療従事者の方々は最前線の「軍人」同様と考えるべきでしょう。「有事」には最前線で命を賭けて尽力される方々が存在せざるを得ません。最大の弔意と敬意を払いたいと思います。

 「戦前」に決して戻らなかったように「武漢前」には決して戻らないと考えるべきです。日本社会も世界と同様、「武漢後」は「戦後」の変化に匹敵するくらい大きく社会が変化するでしょう。

 学校教育も大きく変化します。オンライン授業が導入され始めていますが、ここ10年で教科指導の大部分がオンライン授業になるでしょう。そうなると、教師と児童生徒が直接顔を合わせて行える教育内容や領域は変化してきます。体育、音楽、図工美術、家庭科などは、「武漢後」初期は残るでしょうが、これらもIT技術の発達などに伴い次第に質を変えてくるでしょう。テレビ体操や料理番組など、その目はすでに微かながら現在でもあります。

 オンライン授業のコンテンツは、全国の教師たちが競い合いデータベース化することで質が向上します。学習塾予備校はこの点では大きく進んでいます。あっ、という間に、質の高い教育内容が全国の子供たちに届くことになります。教科指導専門の教師の数をぐっと減らすことも可能になります。学校現場最前線の教師たちが、なにやかやと理屈をつけ大反対することも想定できます。教師一人に、教科指導と生徒指導の両方に高い専門性を求め、兼ね備えていることを前提とし要求してきていたのがこれまでの学校です。これによって学校がブラック職場と呼ばれるようになってきました。「部活は?」「運動会は?」「修学旅行は?」「自然教室は?」と一つ一つの教育活動について、見直しをするよい機会です。

 とすると、将来の学校は、教科指導と生徒指導とに大きく分かれ、心身の健全な発達成長を期する直接の人間関係を基本にするカウンセラー的な教師もいて、学校が子供たちを支え励まし、支援する場所として変化する可能性もあります。また、地域に根ざしたコミュニティー作りや文化伝統の継承の場として発展することも考えられます。一番困難といわれている、教師の働き方改革も一気に進む可能性が出て来るでしょう。

 「武漢前」には決して戻れないのです。戻れない覚悟を持ち「リメンバー・ウーハン」を合言葉に「武漢後」を雄々しく生きていく日本人でありたいものです。

                  ◇

【プロフィル】今村裕

 いまむら・ゆたか 昭和31年、福岡市生まれ。福岡県立城南高校、福岡大学、兵庫教育大学大学院修士課程、福岡大学大学院博士後期課程。公立小学校教諭、福岡市教育センター、同市子ども総合相談センター、広島国際大学大学院心理科学研究科、大分大学大学院教育学研究科(教職大学院)を経て、現在開善塾福岡教育相談研究所代表。臨床心理士、公認心理師。

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