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不足する消毒用アルコール 酒造メーカーがアシスト 高濃度製品、続々と発売

薩摩酒造の「SATSUMA SPIRITS 77%」(同社提供)
薩摩酒造の「SATSUMA SPIRITS 77%」(同社提供)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、消毒用アルコールが不足していることを受け、全国の酒造メーカーが代替品としての使用が認められた高濃度アルコール製品の製造を進めている。九州南部に多い焼酎メーカーからも、次々と製品の供給が始まっている。

 経済産業省のまとめでは、手指消毒用アルコールの生産は、製造各社の増産によって2月以降、前年比で倍増している。それでも、需要の拡大から、供給が追い付いていないのが現状だ。

 鹿児島県・奄美大島で黒糖焼酎づくりを手掛ける奄美大島開運酒造は、黒糖焼酎の原酒を再蒸留して手指消毒用アルコールの製造を始めた。かんきつ類のタンカンの香料が入り、度数は73度。

 新型コロナウイルスの感染拡大のあおりで、同社の売り上げは減少したという。4月下旬から同島・宇検村の工場で製造を開始した。黒糖焼酎と並行して製造するため、1日に約千本が限度だ。奄美大島の5市町村に無料で提供し、反応を見ながら当面は島内の医療機関や高齢者施設などに販売する予定だ。同社の渡慶彦代表取締役は「丹精込めた黒糖焼酎を消毒用に転用することには迷いがあったが、一人一人の命を守ることが問われる今、酒メーカーとしてできることは何でもやるとの思いで決断した」と語った。

 また、薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)は、「SATSUMA SPIRITS 77%」を開発。すでに鹿児島県医師会や枕崎市内の医療機関に、300ミリリットル瓶で計2千本を寄贈した。現時点では一般販売の予定はないという。

 さらにオエノンホールディングス(東京)傘下の福徳長酒類も、福岡県久留米市内の工場で、高濃度アルコールを製造し、県内の医療機関に供給する予定だという。

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