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「第2波」拡大の北海道、25日ぶり感染者1桁でも安心できない理由

北海道の鈴木直道知事(寺田理恵撮影)
北海道の鈴木直道知事(寺田理恵撮影)

 感染が拡大している新型コロナウイルスをめぐり、北海道と札幌市は8日、道内で新たに30~90代男女6人の感染が確認されたと発表した。1日の感染者が1桁となったのは4月13日以来。道の担当者は「連休中で帰国者・接触者外来の検体採取が少ない。収束する傾向とは考えていない」との認識を示している。

 「第2波」が押し寄せている道内では、札幌市を中心に4月中旬から感染者が急増している。

 5月8日時点の札幌市の患者数337人に対し、受け入れ可能な市内医療機関の病床数は267床。道が軽症者の宿泊療養施設2棟(受け入れ可能数計約260人)を市内に開設し、8日時点で90人が入所している。

 病床数が逼迫(ひっぱく)する状況を受け、道は8日、3棟目として約670人を受け入れ可能な「アパホテル&リゾート札幌」の運用を開始した。

 札幌市では8日、新たな感染者が4人にとどまったものの、市の担当者は「いい傾向にあるが、安心はできない」とみている。

 市によると、8日はクラスター(感染者集団)が発生している介護老人保健施設「茨戸(ばらと)アカシアハイツ」(北区)で入所者の80~90代女性2人の感染が確認された。この施設の感染者は計72人となった。

 市内では、30代男女2人の感染も確認。市は80代の女性が7日に亡くなったことも明らかにした。

 これまでに市内で8つのクラスターが発生。うち、札幌呼吸器科病院▽国立病院機構北海道がんセンター▽札幌厚生病院▽コールセンター▽スポーツ教室▽茨戸アカシアハイツ▽茨戸デイケアセンター-の7つについて、市は現在も健康観察を続けている。

 道によると、札幌市内で重症患者を対象とする3次救急病院4カ所のうち、市立札幌病院と北海道医療センターは新型コロナに感染した重症・中等症患者に対応。入院や手術を伴う2次救急病院についても、搬送の調整が難しくなっている。

 担当者は「感染の疑いのある患者が搬送されると、医療従事者が防具を外すまでほかの患者を受け入れられなくなる」と明かす。

 道内では8日、石狩地方在住の60代女性と40代男性も陽性と判明。道は「一堂に会していない人たちの連鎖的な感染が起きている」とみて、濃厚接触者の範囲を広げて調査をしている。

 鈴木直道知事は6日の臨時記者会見で「札幌市で厳しい状況にあると、他の地域からの広域搬送の受け入れが困難になる。他の地域の医療崩壊に結び付く」と述べ、道民に外出自粛などへの協力を訴えていた。

 道によると、8日午後5時時点の道内の感染者は延べ934人。このうち治療中の患者数は462人で、うち23人が重症。8日までに48人が亡くなった。

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