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避難所の「3密」防げ 南房総市がコロナ対応マニュアル 間隔確保や体調不良者用スペース

 13日の大雨で518世帯1298人に避難勧告を出し、避難所を開設した南房総市は、新型コロナウイルス感染症用の避難所運営マニュアルを急遽(きゅうきょ)、作成した。避難所は密閉、密集、密接の典型的な「3密」空間とされ、感染拡大のリスクが高まる。1人当たり3平方メートルのスペースを設け、避難者間の間隔を2メートル確保することや、一日2回の検温を行わせるなどの設営方法や、「避難とは『難』を『避』けること。自宅での安全確保が可能な人は感染リスクを負ってまで避難所に行く必要はない」と市民への周知事項をまとめた。

 内閣府は今月、都道府県などに避難所の感染症対応を通知している。昨年の台風や大雨で避難所を開設した本県の他の自治体の参考にもなりそうだ。

 マニュアルによると、市民には、感染リスクを負ってまで避難所に行く必要はない。安全な親戚・知人宅への避難も考える▽マスク・体温計は持参する▽風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上、また倦怠(けんたい)感や呼吸困難がある人は避難所への避難を控え、保健所に連絡-を周知する。

 避難所の設営では、受付で検温と手指洗いを必ず実施。家族単位で倦怠感や味覚嗅覚障害の有無などを避難者名簿に記入する。

 スペースは1人3平方メートルとし、家族単位とする。避難者間の間隔は2メートルを確保し、避難者同士が対面しないようにする。換気を十分に行い、避難場所が教室の場合、過密を避けるため10人以上は不可とした。風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続くなどする避難者用の個室スペースの確保を明記した。

 市内7地区の避難所には、各地区ごとに広さなどから感染症対策を講じることができる優先順位を設定。その順で開設する。市はこれまで29カ所を避難所に指定していたが、うち2カ所は狭いことなどから指定から外した。

 早ければ6月にも台風が発生する。市消防防災課は「今後の台風などの対応を踏まえ、マニュアルの改良を重ねる」としている。

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 ■避難所と感染症

 災害で被災者が身を寄せる避難所は、自治体が体育館や公民館などをあらかじめ指定する。過去には数カ月以上の生活を強いられた被災者もおり、雑魚寝をするなどの厳しい環境が「災害関連死」の要因とも指摘されている。換気や清掃が不十分な場合も多く、トイレや手洗い所が共用であることなどから感染症が蔓延(まんえん)しやすいとされる。昨年10月の台風19号では福島県いわき市の避難所でノロウイルスの集団感染が発生。これまでの災害ではインフルエンザの流行や集団食中毒もたびたび起きている。

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