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コロナ感染とギャンブル依存 埼玉

 堪忍袋の緒が切れたのか、西村康稔経済再生担当相が21日、営業を続けるパチンコ店の公表を含む措置について言及した。

 同日午前10時前、さいたま市西区にある郊外店に長蛇の列ができていた。緊急事態宣言後、大半の店が休業要請に応じているが、関東を中心に展開するそのチェーンは各地で営業を続けてきた。

 会社のホームページに「新型コロナウイルス感染防止対策」を紹介している。換気や殺菌・消毒が励行され、パチンコ=劣悪な環境のイメージを払拭。その店では客にマスク着用を呼びかけていた。隣の台との間には仕切りがあり、いわゆる「3密」を回避し、感染の可能性が少ないようにも見えた。

 とはいえ、マスクまでして遊戯にのめり込む光景は異様だった。不要不急の外出が自粛されている中、なぜパチンコ店に向かうのか。ある客は「店の評判が悪く、負けると分かっていても(開いている店に)足が向いてしまう」と語った。以前、取材した「ギャンブル依存」という言葉が頭に浮かんだ。

 「風邪や脳卒中、胃癌(いがん)や痴呆など、たいていの病気が貧富の差なく、すべての人に襲いかかるように、ギャンブル依存症も懐具合とは無関係にとりつくのです」。医師で作家の帚木蓬生さんは『ギャンブル依存とたたかう』(新潮社)で警鐘を鳴らす。

 「一律10万円給付」の使い道は国民一人一人で考えればいい話だが、彼らが手にした現金がギャンブルの資金に消えていくのは容易に想像がつく。コロナの感染から逃れたとしても、「アリ地獄」の恐怖が待ち受けるとしたら…。(間)

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