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緊急事態宣言に観光のまち・秩父“休眠状態” 人影まばら、GWまで続く試練

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言発令後、初の週末を迎えた11日、県内屈指の観光地、秩父はどこも人影がまばらで閑古鳥が鳴いていた。緊急事態宣言によって一段と追い打ちをかけられ、まち全体が「封鎖」された印象すらある。首都圏の外出自粛はゴールデンウイーク(GW)最終日の5月6日まで続く。地元の落胆はさらに深刻になりそうだ。 (日出間和貴)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になった「芝桜まつり」。当初、GWまでの20日間、開催が予定されていた。会場の羊山公園周辺は散策できても、「花のエリアに立ち入ることはできない」(秩父市都市計画課)。例年、首都圏から多くの観光客が訪れ、書き入れ時の4月下旬から5月上旬にかけて長蛇の列ができるが、この春は異様なほど静かだ。

 新緑の季節に向けてにぎわいを見せる「長瀞ラインくだり」(長瀞町)は、来月6日まで営業を見合わせる。天然記念物の石畳でボランティアをする男性は「長瀞は昔から観光のまち。お客さんが来てくれないことには始まらない。これから観光のピークを迎えるというのに、船頭さんもやることがない」と話す。

 国道140号沿いの道の駅「ちちぶ」(秩父市大宮)は時間を短縮して営業する。広い駐車場には県外ナンバーの観光バスは1台もない。奥秩父の三峯神社は境内への立ち入りを禁止し、来月6日まで参拝ができない。秩父方面の観光はどこも“休眠状態”だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大は地元の宿泊業にも大きな打撃を与えている。「秩父旅館業協同組合」は今月、市に経営支援を求める要望書を提出した。市内の旅館やホテルの予約キャンセルは増加の一途をたどり、当面の間、臨時休業する所も出ているという。

 昨年10月の台風19号を乗り越えた後は暖冬異変、そしてコロナ禍…観光のまち・秩父の試練はどこまで続くのか-。

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