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KIMONOプロジェクト ギリシャの着物制作費や署名募る 福岡

世界各国・地域をモチーフにした着物を着て記念撮影する女性たち=平成30年4月
世界各国・地域をモチーフにした着物を着て記念撮影する女性たち=平成30年4月

 東京五輪開幕を今夏に控える中、五輪・パラリンピック関連行事での「おもてなし」に活用しようと、福岡の呉服店らが世界各国・地域をモチーフにした着物を制作する「KIMONOプロジェクト」が佳境を迎えている。全出場国・地域の着物の5月完成を見据え、ギリシャの着物の制作費をクラウドファンディングで募る取り組みがスタート。国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会に実際に着物の活用を求める署名活動も進み、関係者はラストスパートをかけている。

 プロジェクトは、福岡県久留米市の呉服店「蝶屋(ちょうや)」の高倉慶応社長の呼びかけで平成26年に始まった。これまでに織物や染色職人がすでに約180カ国・地域の着物を制作し、今年5月には五輪に出場予定のすべての国・地域の着物の完成を目指す。

 署名は、IOCなどに制作した各国・地域の着物を五輪・パラリンピック関連行事での「おもてなし」で活用するよう求めており、取り組みを支援する「KIMONOプロジェクト応援団」が実施。米企業が運営する署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」(https://www.change.org/p/show-the-world-kimono-s-representing-213-countries-and-regions-at-tokyo-2020)で募っている。

 応援団は「すべての着物を着た人たちが手をつなぐ姿で着物の素晴らしさ、そして『世界はきっと、ひとつになれる』を世界に発信することはプロジェクトを応援している私たちの夢でもあります」と書き込んだ。共感する人は、氏名などを入力し「賛同」ボタンをクリックすれば、賛同者に加われる。寄せられた署名は、IOCのトーマス・バッハ会長と、大会組織委員会の森喜朗会長に届けることにしている。

 一方、すでに制作したギリシャの着物と帯の制作費をクラウドファンディング(サイトのアドレス=https://readyfor.jp/projects/31766)で募る取り組みも始まった。プロジェクトのイベントなどで着物モデルを務めた東京の大学生やOGらが中心となり、「平和のワンピースにあなたも!」をスローガンに寄付を呼び掛けている。

 着物は東京友禅作家の坂原栄氏が制作。パルテノン神殿やオリーブなどをモチーフにした。ギリシャの国花、アカンサスの葉などを描いた帯については京都・西陣織の織元「渡文(わたぶん)」が担当した。

 寄付を呼び掛けた学生らの代表、林美沙さんは「東京五輪・パラリンピック関連行事での活用を目指すプロジェクトにとって、五輪発祥の地、ギリシャの着物は象徴的な意味を持つ」と語る。

 これまでにギリシャ大使館(東京)を訪問し、絵柄などの打ち合わせにも参加したほか、東京友禅や西陣織の工房で制作過程を見学。さらに日本とギリシャの交流イベントなどでPRを重ねている。

 クラウドファンディングは目標金額が70万円で、18日午後11時までに達成できなかった場合は全額を支援者に返還する「オール・オア・ナッシング」方式を採用した。(中村雅和)

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