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「海の素晴らしさ伝えたい」 全盲の岩本さん、植村直己冒険賞 兵庫

 豊岡市日高町出身の冒険家、植村直己さんの母校、明治大で12日、「2019植村直己冒険賞」の受賞者が発表された。全盲でヨットによる太平洋横断を達成した岩本光弘さん(53)=米・サンディエゴ在住=が受賞し、会見の模様が日高町の市立府中小学校でもテレビ中継された。

 岩本さんは熊本県天草市出身。生まれつき弱視で、16歳の時に全盲となった。筑波大付属盲学校で教員を務めながら30代のとき、中高時代にヨットを経験したアメリカ人の妻に誘われ、初セーリングを体験した。

 2013(平成25)年、ニュースキャスターの辛坊治郎さんとヨットで太平洋横断に初挑戦したが、クジラの衝突が原因でヨットが浸水。この時2人は荒海の中、膨張式救命いかだで10時間漂流し、海上自衛隊に無事救助された。

 そして昨年、協力者のダグラス・スミスさんと一緒に、2度目の挑戦で世界初の「ブラインドセーリング」での無寄港太平洋横断に成功した。

 今回の冒険内容は「全盲のハンディキャップを抱えながらも太平洋横断」。2013年のリベンジとなる昨年の航海は、米・サンディエゴを2月25日に出港。福島県・小名浜港まで60日を想定していた航海は、54日、航海距離は約1万3千キロになった。

 会見で「世界的な冒険賞を受賞して、もっと多くの人に冒険の意味や海の素晴らしさを伝えたい」と喜びを語った岩本さん。児童や住民ら約50人が集まった府中小の会場では、スクリーンに映し出された岩本さんに、児童代表の6年、安井理雄さん(12)が「受賞おめでとうございます。どんな失敗や困難に出合っても自分の信念を貫き、自分の可能性を信じて、自分の力を限界まで出し切ることのできる心の強い人だと思いました」と、お祝いメッセージを読み上げた。

 授賞式は6月6日、豊岡市内で行われる。

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