PR

地方 地方

静岡県、農業で障害者雇用推進 ジョブコーチ育成、窓口も

 県は農業分野での障害者雇用を進めようと、雇用する農業法人側と人材を供給する障害者施設側とのマッチングを行うワンストップ窓口を設け、「農業版ジョブコーチ」を育成することを決めた。障害者らの農業参加を意味する「農福連携」推進事業として、人手不足が続く農業分野への人材供給と、障害者の雇用促進と生きがいづくりの一挙両得を狙い、新年度予算案に1300万円を計上する。

 農業法人はどこも慢性的な人手不足に悩んでおり、中でも茶摘みの季節など繁忙期に多くの人手を必要とする茶農家には「一時的にでも手助けしてくれる人がいれば」とのニーズがある。一方で、これまで障害者の主な就労先は福祉作業所や小規模工場といった単純作業を行う事業所が多く、農業法人はほとんど視野に入っていなかった。

 このような状況を踏まえ、農業版ジョブコーチは農業法人と障害者の間に立って障害者の就労に必要な支援を行う。農業法人側が障害者をうまく使って戦力にできるよう、また、障害者が農業分野で能力を発揮できるよう、作業内容の切り分けや業務指示の具体化などについてアドバイスする。

 さらにJAとハローワーク、県の関係機関が連携し、共同で「農福連携ワンストップ窓口」を設置する。この窓口では、農業法人の求人情報を障害者施設に開示してマッチングを行うほか、日常的な接点がほとんどない農家と障害者との交流の場をつくって需要と供給をすり合わせる。障害者を実際の農業現場で“お試し雇用”したうえで、継続雇用に必要な条件や受け入れ態勢を構築する。

 さらに、農業は地域振興と密接に関わっていることから、障害者には農業分野で就労するだけでなく、積極的に地域活動にも関わってもらえるよう、必要な環境整備を行う。

 県の担当者は「これまで農業分野での障害者雇用が進まなかったのは、農業法人と障害者施設との接点が少なく、互いの情報を知らなかったことが大きい。農業分野での障害者雇用には農業法人側、障害者施設側の双方にメリットがある」と新しい試みに期待している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ