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前回の東京聖火走者、浦和の母校にトーチ寄贈 「後輩と体験分かち合いたい」

 前回の東京五輪(昭和39年)で旧浦和市立高校(現在のさいたま市立浦和高校)の代表として走った伊奈町の阿久津清さん(73)が15日、母校を訪れ、前回大会で使用したトーチを寄贈した。「トーチを後輩たちに見てもらうことで、聖火リレーを走った体験を分かち合いたい」と期待を込める。

 大会当時、高校3年だった阿久津さんは陸上部の主将だったことから聖火ランナーに抜擢(ばってき)された。前回大会で聖火は群馬県から県内入りし、阿久津さんは当時の浦和市内を約1・6キロ走り、県庁への最終ランナーを務めたという。

 当時の記録によると、阿久津さんの到着を待って市民約3万人が県庁に集まったと伝えているが、「人生で1、2位を争うぐらい緊張し、走った最中の景色をあまり覚えていない。次の走者に聖火を無事につなげるかどうかで頭がいっぱいだった」と振り返る。

 唯一、鮮明に記憶しているのはリレー直後に立ち寄った友人宅で飲んだ「水」だ。大役を終えた解放感からか喉の渇きが限界に達していた阿久津さん。「友人が『よく頑張ったな』と言いながら、水をコップで持ってきてくれた。一気に飲み切ったけれど、あの水はとにかくうまかった」と語る。

 同校によると、寄贈されたトーチは、生徒たちの目に触れるよう、校舎内で展示する予定だ。同校の吉野浩一校長は「阿久津さんのトーチは、市立浦和がつないできた輝かしい伝統の証しだ。こうした伝統を生徒たちも引き継いでほしい」と話す。

 今大会の聖火リレーは7月7~9日、県内40市町を3日間かけて走る。区間の一部で県内の特色を生かし、乗馬や電気機関車、船を使った特殊な走行が行われる予定だ。(竹之内秀介)

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