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アイスランドと日本の交流に貢献、大統領から勲章 逗子出身・渡辺利三さん 奨学金設立「外の世界知って」

 北欧のアイスランドと日本の交流に貢献したことが評価され、逗子市出身の渡辺利三さん(71)は、昨年5月に同国大統領から最高の栄誉である「ファルコン勲章」を授与された。約10年前に、アイスランド大学に両国の留学生を支援する奨学金制度「ワタナベ・トラスト・ファンド」を設立。「受章は全く予想外だが、うれしい」と喜ぶ。

 米軍基地の近くで育ち、豊かな米国文化に憧れた。何度目かの挑戦で奨学金制度に合格し、米マサチューセッツ州のブランダイス大に留学。寮で相部屋となったのが後のアイスランド首相、ゲイル・ホルデ氏だった。

 最初の印象は「そんな国あったんだ」。だが、火山国で温泉好きなど日本とも共通点が多い。勉強家のホルデ氏と意気投合し、スポーツをともに楽しむなど親しくなった。日本人は自分だけ。アフリカや東南アジア出身の学生が多く、米国人も含め皆が仲良く「多様性がある」と感動した。

 その後は起業し、経営に集中していたが、大学時代の奨学金の会合で創設者が「仕事の成果より奨学生を送り出す喜びが大きい」と語ったことが頭から離れなかった。ホルデ氏に再会し、奨学金設立を相談。500万ドルを投じた奨学金を活用し、平成22年から10年間で学生や研究者計90人が両国を行き来した。

 学生に「留学は奨学金のおかげ」と感謝され、実現まで苦労した過去を振り返り、「立ち上げてよかった」と思う。最近、留学志望の学生が減り歯がゆさを感じる。それを念頭に「さまざまな人が活躍する広い外の世界を知ってほしい」と語った。

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