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【東北から羽ばたく】パラ陸上女子400メートル・佐々木真菜さん 課題把握、目指すは「金」

 陸上との出合いは小学5年生のとき。担任の誘いで福島市の大会の800メートルに出場した。「健常者と一緒に走って楽しかった。上位に入っていた」と振り返る。この時、先生の言葉が耳に残った。「パラリンピックに出られたらいいね」。障害者スポーツに世界規模の大会があることを知り、意識した瞬間だった。

 中学から福島県立盲学校(現・福島県立視覚支援学校)へ入学。2年生で本格的に800メートルと1500メートルを始めた。「中学3年までは人見知り。障害がいやで、小学校の時も1人で遊ぶことが多かった」という引っ込み思案の性格だったが、変わるきっかけとなったのは陸上だった。「コミュニケーションを取ることが増えた。全部がプラスに働き自分の意見も出せるようになった」という。

 高校1年の時、パラリンピックの東京開催が決定したが、視覚障害T13クラスの女子競技には800メートルも1500メートルもなく、あるのは100メートルと400メートルだけ。「長い距離をやっていたので、100メートルはスピードが足りない。狙えるのは400メートルということになった」。大舞台に向け、狙いは定まった。

 盲学校卒業後、地元の東邦銀行へ。丁寧で分かりやすい指導法によって、4年余りで400メートルの記録が6秒程度縮まったという。「私は『トン、トン、トン、トン』と音(に例えての説明)だと分かりやすい。腕と足のタイミングとか。監督、コーチには感謝しています」。選んだ道は間違っていなかった。

 いよいよ勝負の年。すでに東京パラリンピックへの出場が内定しているとはいえ、「自分の課題を克服し、海外の選手とも競える強い選手になるよう頑張りたい」と話す姿に慢心はない。「練習でも試合でも、ゴールまでしっかり頑張るんだという気持ちは誰にも負けません」。強い気持ちを胸に、大舞台へ挑む。(芹沢伸生)

 400メートルの自己ベストはアジア記録

ささき・まな 平成9年9月2日、福島市生まれ。東邦銀行陸上競技部所属。福島県立盲学校(現・県立視覚支援学校)高等部卒。専門種目は200メートルと400メートル。400メートルの自己ベストは58秒08でアジア記録(視覚障害T13クラス)。福島市内で祖母と両親、妹2人の6人暮らし。

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