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日本海を望む路地に名称 日本遺産に追加登録の兵庫県新温泉町・諸寄地区

狭い路地からは諸寄漁港や日本海を望むことができる=新温泉町諸寄
狭い路地からは諸寄漁港や日本海を望むことができる=新温泉町諸寄

 昨年5月に日本遺産「北前船寄港地・船主集落」に追加認定された新温泉町の諸寄地区が、日本海に通じる9カ所の路地に新たな名称をつけた。いずれも北前船ゆかりの名称で、地元住民は「古い町並みが残る諸寄地区の散策の目安になる。ゆっくりと日本遺産の文化を楽しんでほしい」と話している。

 名称は、岡の浜みち▽潮騒小径▽諸寄駅みち▽愛宕(あたご)みち▽札場(ふだば)みち▽踊場(おどりば)小径▽日和見(ひよりみ)小径▽北前みち▽神輿(みこし)みち。

 同地区の諸寄港周辺には、全国の船主らが航海の安全を祈願して奉納した灯篭や船絵馬がある「為世永(いよなが)神社」、船乗りたちが出航前に航海の天候を見た「日和山」、北前船を運航した廻船(かいせん)問屋の屋敷などが数多く残っている。

 現在の集落は、諸寄漁港沿いの海岸線を走る国道178号の南側に広がり、9カ所の路地はいずれも日本海を望むことができる。諸寄地区出身の明治の歌人、前田純孝を顕彰する新温泉町の「第2回前田純孝賞」の受賞作も「どの道もまっすぐ行けば浜に出る不思議な村に君は生まれぬ」と諸寄の景色を詠っている。

 ただ、路地に個別の名称がなく、「日本遺産の地区内をゆっくり散策してもらおう」と、地元有志でつくる諸寄活性化委員会の「まち並み部会」(約10人)が路地の名称化を企画した。

 今年10月、「路地名付け親プロジェクト」として住民から名称を募集したところ、町並みの歴史を知るお年寄りら14人から81点の応募があり、同部会が名称を決定。11月の地区の文化祭で路地の名称を発表した。

 活性化委メンバーの新古雅紀さん(67)は「踊場小径の『踊場』は地区の広場を指すが、今は駐車場になって死語になっている。路地の名称は地区の由来を後世に伝えたい思いがある」と話している。

 地区は今後、路地名を記したマップや案内板を設置し、日本遺産を生かした活動を盛り上げる。

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