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福岡市動物園にゾウ再び 令和4年春ごろ、ミャンマーから4頭

福岡市動物園でのアジアゾウの受け入れを発表する高島宗一郎市長=12日、福岡市役所
福岡市動物園でのアジアゾウの受け入れを発表する高島宗一郎市長=12日、福岡市役所

 動物園に待望のゾウがやってくる-。福岡市は令和4年春ごろにミャンマーからアジアゾウ4頭を市動物園(同市中央区)で受け入れる。繁殖などの共同研究の一環として受け入れが決まり、18日に市とミャンマー当局が動物交流に関する覚書を締結する。同園でのゾウの飼育は、最後の1頭が死んだ平成29年9月以来となり、親子連れら誘客の起爆剤として期待される。先頭に立ってゾウ復活に奔走した高島宗一郎市長は記者会見で「完璧な環境を整えて迎え入れたい」と語った。 (小沢慶太)

 受け入れるのは雄1頭と雌3頭。市は雄については繁殖経験があり、雌は比較的年齢の若いゾウを希望しており、現在ミャンマー側が選定を進めている。

 市は既存の飼育施設をリニューアルして、受け入れ態勢を整える。同園ではこれまで最大2頭のゾウを同時に飼育していたが、頭数が2倍に増えるため飼育スペースを大幅に拡充する計画だ。

 ゾウは、ワシントン条約によって国際取引が厳しく規制されている。そのため今回の受け入れは、ミャンマーとは違う環境での繁殖や種の保存などを目的とした共同研究という枠組みで実現した。市からはミャンマーの動物を取り巻く環境向上のため医療機器などを送る。

 覚書は、福岡市役所で高島氏と同国自然資源・環境保全省の森林局長が署名する。高島氏は12日の記者会見で「ゾウがいなくなって来園した子供たちもさみしい思いをしていたので、できるだけ早く見せてあげたい」と語った。

 同園では、29年9月に人気を集めていた雌の「はな子」が46歳で死んで以来、ゾウの姿が消えていた。同市は誘客の目玉の一つだったゾウを復活させようと高島氏を先頭に奔走したが、ワシントン条約が壁となり難航した。

 当初はスリランカ政府と交渉していたが、ニュージーランドへのゾウの輸出をめぐりスリランカ政府が動物愛護団体から訴訟を起こされるなどしたことが影響し、最終段階で頓挫していた。

 ミャンマー政府とは30年8月から協議しており、福岡市と姉妹都市のヤンゴン市の仲介もあり、交渉がまとまった。

 同園では入り口を入ってすぐの目立つ場所にゾウの飼育スペースがある。担当者によると、市民らからは「もうゾウは戻ってこないのか」といった声が寄せられていた。実現すれば5年ぶりとなるゾウの復活に、高島氏は「ゾウの動きをダイナミックに見てもらえるような施設のリニューアルなどを考えている」と語った。

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