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加悦鉄道のC160が50年ぶり里帰り 京都市から与謝野の資料館に移設

 かつて加悦(かや)鉄道を走り、昭和44年に京都市に売却された「C160蒸気機関車」が4日、与謝野町加悦の加悦鉄道資料館に移設された。C160は加悦鉄道の終着駅だった加悦駅舎を利用した同資料館の裏庭に設置され、50年ぶりに“里帰り”することになった。

 加悦鉄道は大正15年12月、丹後山田駅(旧野田川町)~加悦駅(旧加悦町)を結ぶ私鉄として開業。丹後ちりめんの輸送や地元住民の足として利用されてきたが、自動車の普及などで利用者が減少。昭和60年5月に全線が廃止された。

 C160は昭和17年の製造。第2次世界大戦中、大江山鉱山から工場までの鉱石輸送に使用され、戦後は旅客列車として活躍した。同24~32年には福井県若狭鉄道に貸与され、同41年に廃車。同44年、京都市に売却され、京都市の大宮交通公園(同市北区)で展示されていた。

 今回、同公園が再整備工事のため、今年10月から休園となったことから、加悦鉄道の保存・活用に取り組むNPO法人「加悦鐵道保存会」に無償譲渡された。

 大宮交通公園から加悦鉄道資料館玄関前まで輸送されたC160(重さ約15トン)は、大型クレーン車で吊り上げられ、同資料館の真上を越えて、裏庭の設置場所に無事に据え付けられた。作業の様子を見守った近くの主婦(80)は「とても懐かしい」と話していた。

 加悦鐵道保存会理事長の吉田博一さん(58)によると、戦時中の粗悪な部品で製造されたC160はなかなか保存が難しく、ここまで原形をとどめている車両は珍しいという。吉田さんは「ふるさとの加悦駅に帰ってきたのがうれしい。町の人にも喜んでもらえる」と話している。

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