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【法廷から】交際女性刺殺 犯行に目背け自己弁護に終始

 鳥山裕哉被告は一連の裁判員裁判を通じて、交際していた女性会社員への殺意はなく、殺害は偶発的に起きたとの主張を繰り返した。だが、公判で傍聴した鳥山被告の言動は犯行の重大さに目を背け、自己弁護とも受け取られる姿勢に終始していた印象は否めない。

 鳥山被告は事件のきっかけになった女性会社員との交際関係のもつれについて、「復縁を求めてきたのは彼女の方」と指摘し、むしろ、ストーカー扱いされて警察に通報された自身が「悪者にされた」と訴えた。

 裁判の争点は故意に刺殺したか、偶発的に凶器の包丁が女性会社員に刺さって死亡したか-という点だった。鳥山被告は犯行時、目撃者らに取り押さえられ、倒れた際などに刃が女性会社員に当たった可能性に触れ、殺意を否認してきた。

 鳥山被告は被告人質問などで、包丁の形に切り抜いたボール紙を懐から取り出す素振りをしたり、犯行時に女性会社員がうずくまったりした当時の様子を自ら“実演”もした。

 しかし、判決は殺意を認定した。犯行前にインターネットで「包丁 殺す」などの言葉を検索し、計画性が認められるとした。検察側に「殺す 大宮」などの言葉を犯行前にネットで検索した意図を問われると、「正直に言えば、なぜ調べたのか分からない」と言葉を濁した。

 懲役17年の判決。「どんな事実であれ、彼女を死に至らしめた事実を償いたい」と謝罪した鳥山被告に対し、最愛の娘を奪われた母は公判で鳥山被告から手紙が届いたことに触れ、声を振り絞った。

 「自分本位で勝手なことしか書いていない。被告が憎い」(内田優作)

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