冬支度、かけ足で牛を牛舎に 京丹後の碇高原牧場
厳しい冬の到来を間近に控え、春から放牧していた牛たちを牛舎に戻す収牧作業が27日、京丹後市丹後町の碇(いかり)高原牧場で行われた。作業は9月後半から始まり、この日が最終日。4~13歳の計10頭が職員の誘導で牛舎に戻った。
同牧場は標高約400メートルに位置する近畿最北端の牧場で、昭和54年の開設当初から牛の放牧を行っている。放牧によって牛の足腰などが強くなり、安定した出産ができるという。
今年は和牛成牛90頭、和牛子牛40頭、乳牛30頭の計160頭を飼育。うち成牛と乳牛の計120頭を4月24日から放牧していた。
この日は来年1~6月に出産予定の和牛の妊娠牛10頭を収牧。牛たちは軽トラックや原付きバイクに乗った職員のかけ声に誘導され、放牧場から約1・5キロ先の牛舎までをかけ足で向かっていた。