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琵琶湖の酸素濃度、一時回復 台風19号通過で水循環

 琵琶湖で毎年2月ごろにみられる酸素濃度が低下した湖底に1年分の酸素を供給する「全層循環」が確認できず低酸素の状態が続いている問題で、10月の台風19号の通過後に酸素濃度が一時回復したことが、県の調査で分かった。強風によって湖の水がかき混ぜられたことが要因とみられる。

 全層循環は春から秋にかけ、水温に隔たりが生じて対流しにくくなった上層と下層の湖水が、冬場の水温低下と季節風の影響で混ざり合う現象をいい、酸素濃度の低下した下層に酸素が行き渡ることで生態系が維持されるため、「琵琶湖の深呼吸」とも呼ばれる。

 昨年夏以降、水温が平年より高いまま推移したことなどから、今年は全層循環が昭和54年の調査開始以来初めて確認できなかった。

 県が8月に、第一湖盆と呼ばれる今津沖水深90メートル地点の7カ所を調査したところ、4カ所の酸素濃度が生態系への影響が懸念される「貧酸素状態」の目安となる1リットルあたり2ミリグラムを下回り、水中ロボットによる調査では一部地点でイサザやエビの死骸が見つかった。

 その後、台風19号の通過後の10月16日の調査では7カ所全てで2ミリグラムを上回った。強風で低層の水と、酸素を多く含む上層の水が混ざり合ったとみられる。

 ただ、同月21日以降の調査では一部地点で再び2ミリグラムを下回った。県水産課は「予断を許さない状況」として監視を続けている。

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