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自動運転バス、福岡の公道走る 市民ら試乗、ICT体験

公道を走行した自動運転バス
公道を走行した自動運転バス

 福岡市などは9日、同市東区で自動運転バスの体験会を行った。九州大箱崎キャンパス跡地で進めるICT(情報通信技術)を活用した最先端の街づくり「福岡スマート・イースト」プロジェクトの一環で、地域住民らが試乗し、公道を走行した。

 体験会では、市立松島小学校を起点に、JR箱崎駅に向かった後、国道3号経由で同小に戻ってくる全長4・1キロのコースを約20分かけて走行した。

 万一に備えて同乗した運転士が出発時に安全確認し、スイッチを入れた後は自動で走行し、右左折や路肩に停車している車の追い越しなどもスムーズにこなした。試乗した男性住民は「思ったよりゆっくりで、不安はなかった。運転手が乗っていなければ、どう感じるか体験してみたい」と語った。

 使用したバスは、群馬大次世代モビリティ社会実装研究センターが開発した。天井部分などに設置したレーダーセンサーやGPSアンテナ、全方位が撮影できるカメラなどで、車の位置やスピードを計測する。事前に登録し、学習させた一定のコースの自動走行が可能だ。5段階ある自動運転技術のうち、車間距離と車線維持をシステム上で補助する「レベル2」相当にあたる。

 バス業界で運転手不足が慢性化している中、市は持続可能な公共交通として、自動運転バスに高い期待を寄せる。福岡スマート・イーストでは、再開発に伴う区画整理時に、道路にセンサーをあらかじめ埋め込むなどし、自動運転用のインフラを整えた街づくりも検討する。

 ただ、実現には自動運転に対する地域住民の理解が不可欠だ。高島宗一郎市長は体験会に先立つセレモニーで「複数のセンサーなどで安全性を高めている。百聞は一見にしかず、です」と呼びかけた。(九州総局 中村雅和)

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