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塩原小中に来年度、栃木県内初「ケーナ」学ぶクラブ 少人数で演奏着目

 那須塩原市立塩原小中学校(同市中塩原)に来年度、南米の民族音楽、フォルクローレの縦笛「ケーナ」を学ぶクラブが誕生することになった。同校を会場に開かれているフォルクローレのイベント「音魂祭(おんこんさい)」に今年、初めて同校の児童が参加したのがきっかけ。児童生徒数の減少で今後、活動が難しくなる同校の合唱部、鼓笛隊に代わり、少人数でも演奏可能なケーナに着目した。ケーナをクラブ活動に取り入れる小中学校は県内初という。(伊沢利幸)

 毎年8月に開かれている音魂祭の会場になってきた同校は、イベントを監修する同市在住の南米民族楽器演奏家、高山直敏さん(46)や地元のフォルクローレグループ「塩原アンデスの会」などと交流が続いている。

 今年は国内最大のフォルクローレフェスティバルが開かれている福島県川俣町の小学生グループが音魂祭で演奏したため、同校からも児童17人が参加。リコーダー演奏のほか、高山さんや塩原アンデスの会の演奏で歌と踊りを披露した。

 今年の音魂祭を踏まえ、同校では児童生徒数の減少で活動が難しくなる合唱部や鼓笛隊に代わり、ケーナの導入を検討。人数が少なくても演奏でき、素朴で哀愁を感じさせる音色が地域の人たちに響くかもしれないと来年度のクラブ創設を決めた。

 ケーナは、高山さんが寄贈。費用の一部は同校の卒業生もいる塩原アンデスの会のメンバーが負担した。4~6年の全児童が参加し、高山さんが指導する。

 今月、同校でケーナの贈呈式があり、高山さんから児童生徒の代表にケーナが手渡されたほか、アルゼンチン出身のプロのケーナ奏者、ラウル・オラルテさん(62)を迎えてミニコンサートも行われた。

 丑越(うしこし)薫校長は「高山さんには文化祭でも演奏してもらい、児童生徒もケーナに親しんでいる。できれば体育祭で鼓笛隊の代わりに演奏し、地域の人たちにも披露したい」と期待。音楽を担当している比企(ひき)絵理佳教諭も「学年を超えて、一つになって演奏できればうれしい」と話し、同市の小学校が対象の音楽発表会に参加予定だという。

 高山さんによると、現在、全国の小学校でケーナを取り入れているのは、この夏交流した川俣町の小学校だけという。高山さんは「日本から一番遠い南米の音楽や楽器に触れ、クラブ活動を通して将来ケーナ奏者が出てくれればうれしい」と語った。

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