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台風19号 群馬県内に大きな傷跡 藤岡で倒壊住宅の男性死亡

 ■民雄かで斜面えぐれ山肌むき出し 重機投入、70人体制で捜索

 関東地方を直撃した台風19号。富岡市と藤岡市では土砂崩れに巻き込まれた4人が犠牲になるなど県内にも大きな傷跡を残した。気象庁からは26市町村に最高警戒レベルの「大雨特別警報」が発表され、市町村からの避難指示や避難勧告も相次いだ。

 災害発生から一夜明けた13日、富岡市内匠の現場には重機も投入され、山本一太知事の災害派遣要請に応じた自衛隊員も加わった70人体制で捜索が再開された。

 住宅の裏山の斜面はえぐれ、木々がなぎ倒され山肌がむき出しに。隊員らはぬかるんだ土砂に膝まで漬かり、シャベルを使って土砂をかい出す作業に追われた。

 近くに住む70代女性は「40年間もここに住んでいたが初めての災害。車がぶつかったような大きな音が響いて土砂崩れが起きた。茶色の雨水と一緒に石が転がってきた」と振り返り、「自宅には30センチくらい土砂がたまっている。家の中がどうなっているか分からない」と心配そうに話していた。

 藤岡市上日野でも、土砂崩れで倒壊した住宅から発見された住人男性の死亡が確認された。

 このほか、12日午後には安中市の住宅で台風に備えて屋根の上で作業をしていた男性(38)が転落、頭の骨を折るなどして意識不明の重体となった。伊勢崎市では長野県の男性(54)が車を降りようとした際、強風で閉まったドアが額に当たって軽傷を負った。

 19号襲来に伴い県と35市町村は対策本部を設置。13日午前零時時点で28万5822世帯・68万4502人に避難勧告などを出した。避難所は444カ所設けられ、1248世帯・2万6546人が避難した。県は大雨特別警報が出された市町村に対し、災害救助法の適用を決めた。

 交通網は13日も影響を受けた。JRは高崎線で始発から夕方まで運行を中止。そのほか上越線や信越本線、両毛線では間引き運転をした。道路では、国道18号・碓氷バイパスなど62路線、82カ所で土砂流出や倒木などにより交通止めとなった。

 ライフライン関係では、ピーク時で下仁田町や長野原町など12市町村の約5300軒が停電。13日正午時点でも約2400軒で続いている。甘楽町と嬬恋村では断水も起きた。

 前橋地方気象台によると、県内の降雨量は記録ずくめとなった。13日午前11時50分までの48時間雨量は、17観測地点のうち、下仁田町西野牧496・5ミリ▽嬬恋村田代442ミリ▽桐生市黒保根255ミリ-の3カ所が観測史上最大に。残る14の観測地点も全て10月としては観測史上最大を記録した。

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