PR

地方 地方

「豪雨台風」19号 埼玉県内41市町村の避難所に5700人

 河川の氾濫、家屋への浸水、土砂崩れ…。12日夜に関東地方を通過した台風19号は一夜明けた13日、県内各地に大きな爪痕を残した。県警などによると、死傷者は19人に達した。記録的な雨量の「雨台風」(大野元裕知事)による浸水被害は川越市など広範囲にわたり、一部で孤立する地域もあった。交通機関や商業施設は13日、運行や営業を順次、再開した。

 県警などによると、台風19号による県内の死者は2人。増水した鳩山町の用水路に架かる橋の上で、同町の女性(69)が意識不明の状態で発見され、その後、死亡が確認された。また、都幾川(ときがわ)が氾濫した東松山市で13日、水没した車内で70代の男性が死亡しているのが見つかった。

 県によると、台風19号の通過で県内41市町村が避難所を開設し、避難者は約5700人(13日正午現在)。床上と床下合わせた浸水被害は約1千件で、停電はさいたま市西区や越生町などで計2千軒(いずれも同日午後4時現在)。秩父市では土砂災害で800世帯が断水し、自衛隊が給水支援に駆けつけた。

 県は13日、さいたま市の危機管理防災センターで災害対策本部会議を断続的に開き、被害状況などの把握や復旧対応に追われた。大野氏は台風19号被害の対応について「全力で情報収集に対応し、復旧に努める。豚コレラ対応と二重の負担だが、外部の力を借りながら県の力を結集したい」と語った。

                   ◇

 ■さいたまの卸売市場も冠水、復旧未定

 さいたま市桜区の卸売市場「浦和総合流通センター」も13日、大雨で冠水し、レタスやナスが梱包(こんぽう)材とともに大量に流れ出した。センターで営業所を構える大丸海苔(のり)店の大橋喜与志(きよし)社長(54)は「市内外の『台所』を支える市場が完全にマヒした。いつ復旧できるか予想もつかない」と語った。

                   ◇

 ■茶色の雨水 ボートで

 坂戸市では、台風19号による大雨で住宅が孤立してしまい、首付近まで茶色の雨水につかった消防隊員らがボートで住民たちを救助した。周辺には車体の一部が冠水した乗用車もあった。県によると、同市は市内13カ所に避難所を開設し、554人が避難した。

                   ◇

 ■運転再開も「遅すぎる…」

 JR浦和駅には13日正午ごろから、多くの利用客が集まり、駅構内で運転再開を知らせる掲示板を熱心に眺めていた。JRの台風対応について、さいたま市の男子大学生(23)が「自然災害だから多少の遅れは仕方がない」とする一方、同市の男性会社員(69)は「一部の私鉄はもう復旧しているのに…(運転再開が)遅すぎる」と不満をぶちまけていた。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ