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【埼玉経済ウオッチ】ベンチャーピッチ イノベーション生み出す場提供

 県は成長意欲が高く、新たな取り組みに挑戦するベンチャー企業を支援する「埼玉ベンチャーピッチ」をさいたま市や民間企業、関連支援機関と連携して毎年開催している。9月9日には大宮ソニックシティで、「第24回埼玉ベンチャーピッチ」が開催された。計69人が参加し、ベンチャー企業4社がそれぞれ独自の事業を披露し、盛り上がった。

 埼玉ベンチャーピッチは県内を中心とした企業、金融機関、公的団体で構成され、イノベーションを生み出す場を提供するため、開催されている。また、県を越えたネットワークづくりの支援や、成長意欲の高いベンチャー企業とのマッチングの場を提供することで、大企業の事業の活性化を促す狙いもある。

 9月9日のベンチャーピッチでは将来が期待される4社のベンチャー企業が登壇し、それぞれの事業を紹介した。アール・ナノバイオ(和光市)は医療用バイオチップ技術を用いて、微量のサンプルから多項目を同時に短時間で分析できるプラットホームを提供する。理化学研究所で開発された先端技術をコアとする理研認定ベンチャー企業で、医療分野での実用化を目指している。

 郵送型体臭測定キットの販売・製造を手がけるオドレート(同)は郵送型体臭測定キットで体臭の客観的な評価やデオドラント製品などを提案するサービスを紹介。「まつげエクステンション専用接着剤」を製造・販売するボンドファクトリー(同)は、日本製原料だけを使用した商品の研究開発についてプレゼンテーションした。

 胎盤製剤を手がけるメルスモン製薬(東京都豊島区)は、メラニン生成の抑制に有効なプラセンタ含有の健康食品や化粧品などを紹介した。

 今回のベンチャーピッチを主催した県産業支援課は「台風翌日で交通機関が大きく乱れたが、多くの方に参加いただいた。多くの質問もいただき、活気があった。名刺交換会でも活発な交流がみられた」と強調した。

 その上で「ベンチャー企業と大企業とのビジネスマッチングの場を設けることで、さらに新しいビジネスプランや技術を持つベンチャー企業が活躍できる環境をつくりたい」と今後に強い意欲を示した。

 東京商工リサーチの調査によると、平成30年に県内で新しく設立された法人数は5722社で、都道府県別では全国5位となっている。起業意欲が増している中で、ベンチャーピッチがイノベーションを生み出す場や県を越えたネットワークづくり、新規事業創出の場となることを期待したい。(土持功・東京商工リサーチ埼玉支店長)

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【プロフィル】土持功

 つちもち・いさお 昭和47年、宮崎県生まれ。立正大学卒。平成10年東京商工リサーチ入社。東京支社調査部を経て、27年6月より現職。趣味はサッカー(最近は観戦が主)、ランニング。

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