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池田市の忍者職員、無念の解散 業務に支障、時間外手当なく

 池田市のまちおこしを目指して市職員で結成された忍者集団が、解散したことが分かった。忍者は海外で人気が高く、市を売り出すツールになるとして倉田薫前市長の肝いりで結成。研修を受けて約20人の職員忍者が誕生し、イベントで活躍してきたが、4月に就任した冨田裕樹市長が、通常業務に支障を来す可能性があるとして解散を決めた。 (張英壽)

 市内にかつて、忍者の里として知られる滋賀県甲賀市に似た「甲賀谷(こうかたに)町」という地名があったことから、「池田にも忍者がいた」と仮定。昨年7~9月に希望する市職員に対する研修が行われ、男女23人が忍者に選ばれた。11月3日に市内の公園で忍者装束でデビューし、12月には甲賀市で手裏剣の投げ方などを訓練。今年3月の「池田五月山さくらまつり」では忍者装束で市民らをもてなし、4月以降、活動を本格化する方針だった。

 だが、4月の市長選で初当選した冨田市長は6月下旬、忍者の中心メンバーの職員を集めて意見を聞いた上で、解散を決定。忍者の活動はあくまでボランティアで、休日にイベントに出演しても時間外手当はなく、職員からは「仕事をしながらボランティアで続けるのは限界がある」「結成したものの、あまり活動をしていない」などの声が相次いだという。

 冨田市長は取材に「忍者がいたという仮説は不確実なもので、まちおこしの主軸にはなり得ない。そうしたものに情熱を注げない」と説明。忍者を務めた職員の一人は「市民らに喜んでもらえたのはいい経験だったが、活躍の機会が少なくモチベーションの維持が難しかった」と打ち明けた。

 忍者集団の頭領役で、研修で講師を務めた歯科医師、大内千里さん(53)は「今後は民間人の集団として残し、市内外でパフォーマンスを繰り広げたい」と話している。

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