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参院埼玉補選 共産、対抗馬擁立断念 「出せば野党共闘に禍根残す」

 参院埼玉選挙区補欠選挙に出馬表明している上田清司前知事への対応に苦慮していた共産党県委員会は、対抗馬擁立を断念し、自主投票で決着した。

 8日夜、さいたま市大宮区の党県委員会。参院補選への対応を決めた緊急総会後、荻原初男委員長は記者団に「市民と野党の共闘の発展を考慮し、独自候補は擁立しないという判断になった」と語った。

 憲法改正に反対する共産党はこれまで、改憲に前向きな上田氏の姿勢を見極めた上で対応を決めるとしてきた。党内に改憲派の上田氏への抵抗感が根強く対抗馬を擁立すべきだとの主戦論もくすぶっていたからだ。

 だが、8日の緊急総会では全会一致で自主投票の方針を決めた。出席者の一人は「上田氏相手に勝てる見込みもないのに、野党同士で戦って禍根を残しても、与党を喜ばせるだけだ。野党共闘の枠組みを重視するという意見でまとまった」と説明する。

 8月の知事選では共産党を含む野党4党が共闘し、与党系候補を退けた。共産が補選で独自候補を擁立し、立憲民主、国民民主両党の県連が「友情支援」する上田氏と対決する構図になれば、次期衆院選に向けた野党共闘に冷や水を浴びせる格好になりかねないというわけだ。

 ある党幹部も「次期衆院選で野党統一候補を出すための必要な布石だ」と強調するが、上田氏に近い野党系の県議は冷ややかだ。

 「こちらが共産党に『出すな』と頼んだわけではない。野党共闘といわれても…」 (竹之内秀介)

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