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ラグビーW杯 横浜が熱い、いよいよ決戦へ スタジアムは巨大パブ、「文化だから飲む」

 スタジアムはまるで巨大なパブ(英国風居酒屋)-。横浜で決勝が行われるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会は、いよいよ日本代表のベスト8入りをかけて13日、台風次第ではあるものの日産スタジアム(横浜市)でスコットランドと激突する予定だが、日本には欧州など強豪国のファンが大挙して来日しており、なんと言っても驚かされるのはそのビールの飲みっぷりだ。売り子から大量に購入する人も珍しくない。サッカーファンの6倍とも言われる消費量はだてではなかった。

 日産スタジアムで南アフリカと対戦するニュージーランドを応援していたスティーブ・ランプリングさん(42)は赤ら顔で、「もう、何杯飲んだか分からないよ」。手元を見ると、飲み干したカップをいくつも重ねていた。

 ◆“特需”に笑み

 同じスタジアムでのアイルランド対スコットランドでは、千鳥足のアイリッシュが「まだ飲み足りないよ」と言いながらビールを買い求める姿があった。各会場で販売されているのは公式スポンサーのハイネケンのビールだ。

 日本ではキリンビールがハイネケンとライセンス契約を結び、横浜工場で製造している。大会組織委員会は、スムーズに提供できるように収容観客数が最少の釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市)を除く11会場に計1600人のビールの売り子を確保した。

 「いつも150杯ぐらいなのに、今日は250杯ぐらい売れた」と“特需”に笑みを浮かべたのは、札幌ドーム(札幌市)でのイングランド対トンガで売り子を務めたアルバイトの女子学生(19)。英語例文集を使ってセールスに努めた結果、売り上げはプロ野球の試合をはるかに上回ったという。

 ◆距離縮める手段

 この女子学生から8杯購入した英国人のケビン・マクロースリンさん(42)は「売店は長い列。売り子はグッドサービス」とウインクしてみせた。スタジアム周辺では、試合前から居酒屋でたらふく飲んだり、スーパーやコンビニエンスストアで缶ビールを大量購入したりするファンも見掛ける。

 なぜこんなに飲むのか。素朴な疑問に、味の素スタジアム(東京都調布市)でオーストラリア対ウェールズを観戦していた英国人のアーロン・パークスさん(52)が「それがラグビーの文化だから」と答えてくれた。

 仲間と杯を重ね、プレーを語り合う。相手チームのファンが加わることもある。ビールはお互いの距離を縮める手段だという。

 試合は僅差でウェールズの勝利。パークスさんは近くにいたオーストラリアのファンと握手して健闘をたたえ合うと、「これから朝まで飲むよ」と言い残し、さっそうとスタジアムを後にした。

                   ◇

 ■ラグビー日本代表のスコットランド戦勝利

 日本は平成元年5月28日、東京・秩父宮ラグビー場に迎えた若手中心のスコットランドを28-24で破り、欧州5カ国対抗(当時)の一角から初勝利を挙げた。監督に就任したばかりの宿沢広朗氏(故人)の選手起用や作戦が的中し、5トライを奪った。平尾誠二氏(同)が主将を務め、CTB(センタースリークォーターバック)で活躍した。

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