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防大いじめは「予測困難」 福岡地裁、国への請求棄却

 防衛大学校(横須賀市)で上級生らに暴行やいじめを受けたのは学校側が監督を怠ったためだとして、元学生の男性(25)が国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は暴行やいじめが起きる具体的な危険性は認められず、教官らに予測は難しかったとして請求を棄却した。

 男性が当時の上級生らに賠償を求めた訴訟は今年2月、福岡地裁判決が7人に計95万円の支払いを命じ、確定している。防衛大では全員学生寮に住み、同室の上級生が下級生を指導する。足立正佳裁判長は、上級生がカップ麺をかたいまま食べさせたり、体毛に火を付けたりしたとし、暴行やいじめ行為を認定した。

 その上で「いじめの早期察知や再発防止の態勢は、一定程度整備されていた」と評価。教官らの予見可能性も認められないと判断した。一方で、学生の間に暴力や行き過ぎた指導を肯定する考え方があったと指摘。教官らの姿勢を「学生間の問題に、なるべく干渉しないという消極的な対応だった」と問題視した。

 判決によると、男性は平成25年4月に入学。体調を崩し、27年3月に退学した。判決後、男性は「納得できる内容ではないが、裁判を通じて防衛大の内情を知らせることができたと思う」と話した。防衛大は「本件のような学生間のトラブルはあってはならない。引き続き教職員、学生への指導を徹底したい」とコメントした。

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