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味わい深い本表彰 福井市の老舗みそ製造販売店・米五が独自審査で「みそ屋大賞」

 福井市の老舗みそ製造販売店「米五」が、全国の書店員が選ぶ本屋大賞のノミネート作品を独自審査し、「みそ屋大賞」として表彰している。選考基準は「みそ屋らしく、味わい深さ」(同社)。今年の大賞作品の帯には出版社からの依頼で社員4人の感想が掲載され、多田和博社長(62)は「内輪の取り組みがこんなに注目されるなんて」と大喜びだ。

 今年の選考は本屋大賞にノミネートされた10作品が1月下旬に発表された後、多田社長と社員計14人が担当した。本屋大賞発表前の3月下旬、各作品に点数をつけ、合計点で同大賞では6位になった「さざなみのよる」(木皿泉著、河出書房新社)を選んだ。

 米五は天保2(1831)年創業。永平寺(永平寺町)の精進料理に使うみそを製造販売する一方、11代目の多田社長は直営店やカフェを新規出店。接客に必要な「人間の感情の機微を学んでほしい」と、平成21年に社員教育の一環で映画観賞や読書などの勉強会を始め、26年にみそ屋大賞を創設した。

 みそ屋大賞は本家と必ずしも一致せず、過去6回を見ると、1位が同じになったのは2回。ほかは本屋大賞で3位以下の作品を選んだ。

 社員から木皿さんに「今を生きることの貴重さを教えてもらった」「読んだ後は前向きになれる」との感想と、登場人物の「ナスミ」にちなみ、ナスのみそ漬けを送ると、サイン本とメッセージが届いた。その後、河出書房新社から重版分の帯に「みそ屋大賞受賞」と社員の感想を載せられないか打診を受けた。

 米五は賞を市民に知ってもらうため、昨年から福井市図書館で結果を発表している。社員がその場で推薦する本を紹介、市民が大賞を予想し、発表を盛り上げる。多田社長は「これからもみそ屋大賞を勝手に表彰します」と笑顔で宣言した。

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